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こんにちは。年に1回はこのLegalACのおかげで法務に関する記事を言語化する機会を頂いています。今年もしがみついてエントリーしました。kanekoさん幹事、今年もありがとう!(打ち上げしたいね!)


宮城直さんよりバトンをいただきましたので、早速始めてみようと思います。

さて、皆さんは今年はどんな1年でしたか? あっという間でしたか? 圧倒的成長できましたか?

私は、今年の3月くらいの時点で「もう1年くらい経ったかな?」という感じで過ごしていました。

今年は体感で3年くらいの長さでした。長かった・・・とにかく長かった。


なぜそんなに長く感じたか? その謎を解くこと自体がこの記事を書く根本的なモチベーションです。忘れないうちに今年のことはなるべく言語化して年を越したい!


簡単に分析すると、
「子どもの頃の一年は、見るもの全て新鮮で非常に長く感じる、大人になると毎年早くなる」
というアレだと思います。

つまり、今年、私は子どもだった!


その上で、長く感じた理由をざっくり項目で書くと。


・経験値が低い分野の業務かつ先例も豊富ではない(気がする)

・業務の関係者、関係部署が多い

・タイトかつ遅延が許されないスケジュール

・不確実性が高い要素多数

・リモート下におけるコミュニケーション不足

・長時間労働と疲労による能力低下

・身体は自宅、心は戦場のギャップによるストレス


項目を見ると「出社して仕事をしろ、以上」という感じですが。それだとこれで記事が終わってしまう。

次に同じような内容はもちろんのこと、抽象的に見て同じような状況になった時に今回の経験を踏まえて対策ができないか、というのがこの記事のテーマです。(ちなみに、今回はMA系だったので、その特殊性もあると思いますが、できるだけ一般化できるように心がけました)


1.経験で補っていける系の話

 ・経験値が低い分野の業務かつ先例も豊富ではない(気がする)

 ・業務の関係者、関係部署が多い


身も蓋もないですが、誰しも初経験のことはうまくできることの方が難しい。経験を次に活かしていこうぜ! 以上! な分野はあると思っています。沢山打席に立つしかない。


 ※もちろん、その防御範囲をなるべく広くするために「普段は触らない分野のインプットも行っておく」ことが大事なんだろうなと思いますが、それでも限界はあります。


そうなると、「詳しい人に教えてもらう」ということが重要になってきます。その前段階で「ここまではわかるが、ここからは良くわからない、正直、雰囲気でやっている」ということを正直に開示するという手もあるでしょう。この辺りは、普段からそのように言い合える関係性の構築ができていないと中々上手くできないかもしれません。

こういう時のためにそのような関係構築をしておく必要があるのかもしれません。


そして、知らないことを恥じない。そんな自分も受け入れる。


関係者、関係部署が多い

大きいプロジェクトだとそれに伴い、財務経理部門や広報IR部門など、数字、開示に関わる部門との連携や調整が不可欠となってきます。


「不可欠となってきます」ということ自体をきちんと認識することがまず第一歩かもしれません。多くの場合、前倒しで文面のチェックや外部へのレビュー出しがあったりして、締め切りも前倒しになることが多い。そのこと自体に動じない、折り込む。


ゴールに向けて必要なドキュメント、証拠を作るためのアクション、専門家を巻き込んでの行動の策定まで考えられると、なお良いのでしょう。

マニュアル化されていない部分で思考停止してしまうのではなく、不足しているところなどをもっと詰めていけると良い。


プロマネの人は自分で作り上げてスケジュールを引いたりするので精通しているものの、そこから仕事を振られる立場だったりすると、いつも不意打ちで急ぎ業務がきている感覚に陥ることがあります(ありました)。

受け身だと、後手後手に感じてしまって精神的にも良くないですね。


経験による蓄積がものをいう気はしますが、会議体に上程する資料についても、前のめりで集めに行かないと必要なものが揃わない可能性もある(むしろ自分から必要な資料とその方向性を提示できるくらいの勢いで)


いわゆる「当事者意識」が重要なポイントかもしれません。私が、このプロジェクトを前に進めているんだ! という感覚。



2.タイトスケジュールや業務量による負荷に起因する話

 ・タイトかつ遅延が許されないスケジュール

 ・不確実性が高い要素多数

 ・長時間労働と疲労による能力低下


プロジェクトメンバーに共通している条件なので、この手のプロジェクトに慣れている人や、超人レベルの人を除いて、負荷になるのは間違いない。


誰でもそうかもしれませんが、急かされるのはどうもプレッシャーに感じてしまう。


不確実性はプロジェクトメンバー同士も「まじか〜 いろんなことあるな〜あはははは」と笑い飛ばすしかないかもしれません。少なくとも同じ方向性を共有して苦楽をともにできる関係性だと良いと思います。


自分の作業として、慣れない、時間がかかる結果、稼働時間が増える。

タイトスケジュールでさまざまな時間帯に連絡が来る。

それが、中長期間継続する。


1で述べた通り、経験すれば先の見通しもある程度ついて、ゴールを見据えてメリハリつけて行動が取れるのかもしれません。

また、成果物のイメージもつくのである程度作業を人に分散したり、外部へ依頼したりといったリソース調整もできるかもしれません。

一人で抱え込んでしまうとどうしても負のスパイラルに陥る可能性がありますね。


また、リーガルテックでもう少しシュッとできないかと思うこともありました。

長時間の労働時間の遠因にもなっている気がするのが、

Wordの修正履歴、コメント機能で複数の部署、社内外関係者(公的機関、市場関係者も含む)のドキュメントがさまざまなバージョン管理で並行して作成されること。

一部署で完結しない上に、社外も関係する話かつ、クイックに進める話なのでシステムの導入を検討するタイミングはない。

Wordというデファクトスタンダードのツール強さ()を感じますが、プロジェクト単位でもっとスマートにドキュメントのバージョン管理ができるシステムとかあればいいですよね。どこか〜〜〜たのむ〜〜〜〜



3.コロナ禍、リモートワークに起因するコミュニケーション系の話【重要】

 ・リモート下におけるコミュニケーション不足

 ・身体は自宅、心は戦場のギャップによるストレス


これに関してはまず明確な反省点があります。

コミュニケーションは社内だけではなく、家庭内においても丁寧に行う必要があること。

プロジェクトの繁忙状況を「ただ、察して」と言うのは無理があります。

当然ながら、内容は共有できないが「これまでにない特別な状況にある」「過去最高の中でも最も優れた年」という風に、自分が繁忙期にあることの伝達が不足していました。


リモートワークが当たり前になった今の世の中、物理的な職場が家庭に割り込んできているという事実を、きちんと認識する必要がありました。


また、自宅内を職場と同じ状況にしてもらうよう要求すること自体が土台無理な相談だということにもっと早く気づくべきでした(自分の場合、乳幼児含めて3人の未就学児がいるため、さらに)。

上記のような状況は日に日に私自身の人格やアンガーマネジメントに影響を与え、禍根を残すことになります。これはもう出社だ! 出社が全てを解決する!(初めに戻る)


ここを勘違いすると、「なんのために自分は働いているのか」が分からなくなります(なりました)。


職場の人々に家庭の状況を伝えて、理解を求めることはもちろん可能です。

逆に、家庭の人々に、仕事の状況を伝えて、理解を求めることの重要性はまだだあまり語られていない気もします。

職場における対面コミュニケーションの重要性は改めてここで書くことでもありませんが、結局プロジェクトメンバー単位では出社した方が意思疎通がスムーズというのはあると思います。(もっとも、ここは限界もあるので上手い方法を実践していきたいところ)

タスク管理ツール、マニュアル化、属人化の排除…



以上、思考の整理でした。

まとめると、

1.普段から守備範囲を広げる準備をしつつ、分からなくなったら人に早く聞けるようにしておく

2.言われたことをやるのではなく、スケジュール設計から当事者意識を持って主体的に動く

3.出社した方が色々良いことも多い。家庭内への理解を求めることを忘れずに。


とても当たり前に思えることばかりですね。。。慣れない分野だと急にポンコツになってしまうのはなんでなん。


<終わった後にできること>

プロジェクトが無事ローンチした後にできることを整理してみました。


 ・評価者のフィードバックをもらう

 ・自分の中の反省点を言語化する ←この記事
 ・自分の精神的な癖、負担に感じる部分を認識する

 ・振り返り会をやる(しくじり先生)

 ・該当分野の体系的な棚卸し【関連する書籍の通読】

 ・再利用可能なファイルの準備(ひな形化)


今回は、大きな単位で「未経験のことをやり遂げる」という成果を得たわけですが、一過性のもので終わるには咀嚼仕切れない多くの経験を得たと思っています。

 ※世の中にこの分野をいくつも経験されている方はいらっしゃると思いますが、私にとっては初めてばかりだったので非常に刺激的でした。


今後もおそらく経験するであろう「未経験のこと」について、もっと上手くハンドリングできるように、少しずつ忘れないうちに血肉にしていきたいと思い、この記事もそんなモチベーションで書いていきました。

法務、という括りに限らないですが、まだまだ知らない分野が多く、そうなるとまた子どもに戻って一年が長く感じることもあるでしょう。

一年の体感がいつまでも長すぎるのもアレですが、好奇心を持って未経験分野に飛び込めるしなやかさは持ち続けていたいものです。そんな仕事にチャレンジさせてもらえる環境にも非常に感謝しています。


最後までお読みいただきありがとうございました!

8日目の「ささかわごうすけ」さんへバトンをお渡しします!


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このタイミングでこのタイトル・・・普通なら手に取らなかった気がしますが、Twitter上での感想を目にし、また直近のビジネス法務の特集の中で「憲法とAI」の関わり方についての論考を読んだことがきっかけで手に取るに至りました。


著者は、憲法という切り口から、ビッグデータの「素晴らしさ」を十分理解しながらも、日本ではあまりに過少に見積もられている「AIによってプロファイリングされること」へのリスクを説明し、そのAIの「素晴らしさ」を十分享受するためのより良いバランスを取る方策を説いています。


自分が何も考えなくても、着たいであろう服、食べたいであろう料理、買いたいであろう本、目にしたいであろう情報を入手できる世界。
これらの理想郷に向かって加速度的に向かっているように見える産業界、システム開発の世界。

実用レベルとして目指されているとなったAIやロボットは大抵の人よりも平均的に安全かつ優れているという前提を認めつつ、「自動で自分の願ったサービスを受けられる状態が、本当に幸福な状態なのか?」という点に再考を求めています。

健康的な食生活、それは本人のためのように思えて、実は医療費を削減したいという国家側からの必要性が強いことが分析できる。
不健康で刹那的に生きる、そういう自由「愚かに生きる自由」というものも憲法13条でうたっている「人は全て個人として尊重される」という理念に含まれているんだという指摘にはハッとさせられました。

また、日本の個人情報法制の構造的な問題点、社会的な関心が「情報漏洩」問題にばかり行き過ぎていて、本当にビックデータが利活用される際に問題となりうる「プロファイリング」の問題については、無関心かそれに対して問題提起をすること自体が周りから非難を浴びる雰囲気すらあるというのは、予てから高木浩光氏らの指摘するところです。

また、改正個人情報保護法により、要配慮個人情報(病歴や身分などに関わりうるセンシティブな情報)に関しては同意の際の取得が要件となり、一定の配慮が設けられたように見えるけれども、一見どうでも良さそうな「フツウの個人情報」をビックデータとして組み合わせた結果、この人は「鬱状態にある」というようなネガティブに判断されうる状態であるという「推測」が働き、それが近年AIが収集した公開されている情報を組み合わせて採用選考に生かしてゆく、というサービスに利用された際に、それを利用する企業には本人は理由がわからず不採用を繰り返してしまうデストピアが今まさに迫りつつある、という指摘は直近のAIを利用した採用サービスをめぐる一連の議論を想起させました。

まずは、サービスを提供する側が一定のバランス感覚としてこの書籍で指摘されている内容を理解することが重要かと思います。

実際、法務担当者としてこの指摘を具体的なサービスに関する相談の際にどのように盛り込むのか、「悪い意味で法務っぽい」という風になりそうな気もうっすらしつつ、まずは自分の中で両論併記した上でバランスを取って行きたいです。

新書で読みやすいので、一般の読書としてもオススメです。
AI礼賛、ビックデータ最高、という一面的な情報の波に飲まれそうになっていると感じている方へ。
 

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年末、Legal Advent Calender企画にて紹介があった「法的思考の探求(司法試験)」という書籍を読んでみました。
私はこの本を全く知らなかったのですが、かつて司法試験業界では有名な本だったようで、タイトルにもバッチリ(司法試験)という言葉が書かれています。

この本は出自が面白く、そもそも著者の「一条法樹(いちじょう のりき)」という名前がペンネームで、若手で合格した司法試験受験生だった人らしいのですが、その人の多様な知見(文化、芸術、音楽、英語など)と、イメージのビジュアル化を活用して、「法的思考とはいかなるものを指すのか」ということを独自の視点で描写するという試みを行っています。


当初読み始めた際には、崇高すぎる文体に挫折しかけたのですが、少し間を開けて読み進めると、もう少し具体的な法律学習のキモについて描写する内容が増えて来て、25年前に出版された本ですが、自分がかつて勉強していた際におぼろげに描いていたイメージを思い起こさせるような描写が次々と描かれて来て、忘れていた感覚が呼び起こされる感動がありました。

知識量を競うものではなく、「法的思考ができているか」ということを試すための試験であるとの記述に、自分が陥っていたスランプのようなものをもう一度見直すきっかけをもらえました。
そして、この本自体が司法試験の合格に関して非常に合理的な戦略をいくつも提案しており、今の時代にも十分通用する普遍的なノウハウが描かれています。

筆者が情報集約にMacintoshを活用しており、「ビジュアル的な情報整理には非常に適している」と紹介する描写には驚かされました。

法的思考というのが、どこか別のところに正解があるものを即座に見つけてくる能力というものではなく、あらゆる物事について常識という土壌に根ざした上で、大きな価値観、原則論の幹からどれくらいのバランスをとって結論を導き出すかという知的な営みであると繰り返し説明される本書に、枝葉末節、情報の波に溺れそうになる自分の中での何か核となる考え方を呼び起こしてくれるような気持ちにもなりました。

もっとも、この著者も自覚的でしょうが、法的思考が全てを解決するわけでもなく、自ずと限界がある、世の中の物事を解決する一つの手段に過ぎないということもよく踏まえて、改めて自分自身が「法務」という職種であることの意味合いを再定義する助けになるように思えます。


全てはバランスを取るということだということで、常識とは何か、そしてそれが今一番流動的になって来ている世の中だからこそ、その常識をどのように捉え、そこからの基準を定立した上で、場当たり的にならない結論を導き出す。そこで一つの素材として法律があるわけだけれども、法律が無い分野においてもそこで求められている思考の営みは同じ過程を経ることが求められている。それこそが法務が判断に加わる価値なんだという教えとも繋がるように思えました。

この本を購入した際には1200円くらいの安価でしたが、現在は品薄で5000円近くに値上がりしているようです。(定価は3300円)
このような本に出会えるチャンスがあっただけでもLegal ACに参加して良かったなぁ、と思います。

 

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45年特定の企業で企業法務として経験できるあらゆる業務を経験してきたベテラン法務の方のオーラルヒストリー(口承伝達)の書籍。

「45年特定の企業で」という前提が、それ自体が幻のような時代に生きている自分としては、「その次代の常識」であることを踏まえた上でそこで語られる内容を興味深く拝見した。

結論としてはとてもスッと入って来やすい内容で自分も是非取り入れていこうと思うエッセンスがたくさんあった。

リーガルテックやAIなど新しい言葉に飛びつきがち世代の自分としては、このような含蓄のある内容を正面から受け止めることを実はどこか求めているのだろうと思う。
もちろん、教えてもらわないとわからない、というようなスタンスでは良くないのだろうが、「正面からこれが良い」と信じられてきた価値観が、目の前で色々否定されてきたり、裏切られてきたように見える経験をしてくると(気のせいかもしれないが)、自分の信じてきた古き良きものへの信頼が揺らぎがちなのかもしれない。

もっと新しく、もっと早く。

誰かに急かされているわけではないが、そんな気持ちが何処かに強くあるのだろう。

そんな中で、核となるものを作り上げられず、小手先でごまかして成長してくのは実は非常に怖い。

ポジションのとり方なのだろうが、新しい方へポジションをとりがち。

書籍を通じて様々なスタンスを吸収していく、そんな姿勢を忘れずにいられたら、そんな気持ちにもさせてくれた著者からのアドバイスを受け止めていきたい。


オーラルヒストリー企業法務
平田 政和
商事法務
2017-03-02

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法務パーソンの皆様におかれましては自社内で定期、不定期で何らかの勉強会を開催されているものと存じます。

最近勉強会を開催したものとして、忘れないうちにTipsをしたためておこうと思います。

ちなみには私は、今年は、全社員の前で2回(5分)、新人研修で1回(60分)、特定部署向けに1回(60分)実施しました。

勉強会の目的とは

ズバリ「今日から使える、業務を変える知見を提供する」ことに尽きます。

趣味で法律の知識を増やしたい人は普通はいません。
いたらそういう人は多分、法務部にいます。

望ましい勉強会の構成(スライドの構成)

何となく良さそうなものを詰め込むと、自分の頭のなかでは何となくつながっているけども、他人には何のためにその説明をしているのか分からないスライドが出来上がりがちなので、説明の流れを意識しましょう。
準備の際の部内でリハーサルをするのですが、そのたびに同じ指摘を受けている気がします。
自分では斬新な構成のつもりですが、結局流れとして自然なのは
「抽象的な規範」→「具体的な事例説明」ですね。
「規範」と「あてはめ」の構成がそのまま使えます。

スライド準備段階での早めのリハーサルの重要性

ある程度骨格ができたら法務部内でリハーサルを兼ねてアウトプットの機会を設けるといいです。
ボコボコに叩かれてからの回復の時間を想定して、本番の1週間前くらいがベストです。
この時点でのスライドの完成度は30%くらいのほうがむしろ叩かれた後の立て直しがし易い&それまでの準備が無駄になりにくいのでオススメ。
でも、できればこの時点で70%くらいの完成度に持っていきたいなと思うけれども、そういう準備ができることは(色んな意味で)稀だと思っています。

上述の部内リハーサル後の資料の直し

頂いた有益な指摘を受けつつ、自分が当初伝えたいと思っていたものを再度確認しながら本番に向けたスライドの完成度を高めていく作業を行います。
自尊心との戦いが発生したりしますが、大抵は受けた指摘を素直に受け入れるほうが驚くほど流れのいいスライドが出来上がります。

受講者に対しての方向性の確認

これは今回始めて行ったのですが、もっと普通にすべきだと思ったのが「勉強会対象者への事前の内容のすり合わせ」です。
要するに、想定している勉強会出席者に対して、知りたい情報のレベルや方向性をMTGで1on1で確認する作業です。
むしろ、一番最初にしてもいいのかもしれないとさえ思えました。もしくは、内容が煮詰まった段階で聞きに行くとかをもっとするといい気がします。

本番を想定したリハーサル(一人でスライドを使って喋ってみる)

勉強会に慣れてくるとこれをやらなくなって、喋りのレベルが驚くほど落ちるので、熟練者ほどやったほうがいいという風に聞きました。
お風呂場で喋るのもオススメ。
ここでとっさに浮かんだネタとかもストックして当日披露するといいですね。
スライドの流れを確認する作業にもなります。ここでの直しが格段に流れを良くする場合があります。

本番

自分は世界で一番イケている喋りの天才だ、という気持ちでやるといいです。

質疑応答

なるべく誠実に答えつつ、分からないことは「確認して後でお答えします」と素直に言うのが大事。

終了後アンケート

必ずフィードバックをもらうためのアンケートを実施しましょう。
満足度5段階評価、良かったところ、改善事項、具体的にどんなところがすぐ役立ちそうだったか、自由回答欄を設けるのが定番か。

アンケートの内容を見て、即フォローできそうなときは本人にチャットでもなんでも返信するとアフターフォローとしてもバッチリ。

録画を見る

勉強会の様子を録画していたらそれを見直すと自分の喋りを客観的に見えて、反省材料になっていいです。ちなみに私はこれが超絶苦手なんですが、いや、苦手とか行っている場合じゃないな。
自分大好きなはずなのに自分の録画を見るのが嫌なんて(テレビに写ったのはよく見直したじゃないか)。

ふりかえる

こういう風にブログでやったことを振り返って知見を共有すると更にいいと思います。

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32歳、33歳、34歳の時期は記憶が曖昧で、ひょっとしたら今年は33歳かもしれないと思ったけれども、現実は無慈悲で34歳だった。

さ、34さいいいいい!!!???


愕然とした、想像ができない。「34歳になったらあの人みたいになりたい」というイメージがない。


手 探 り す ぎ る


とはいえ、社会人歴は、2011年11月からなので、2017年7月現在は6年目と8ヶ月くらいだ。

これは新卒ストレートで社会人になっているとすると、29歳とかそのくらいの歳なのではないか。

うん、これくらいの年齢だという「設定」で行こうと思う。 体感としてもそのくらいがいい。


さて、最近の僕はといえば、筋トレに目覚めてジムに通い始める、会社のPCがMacBookになる。銀行の預金が1000万円を安定的に超えるようになる。

といった状況だ。

また、7月23日にTOEICを受験するので、英語の勉強を主に通勤時間にしている。
また、プログラミングもコツコツとやっている。

英語、プログラミング、法務このあたりを複合的に組み合わせて行けることを仕事上の強みとしていきたいと考えている。

また、資産を増やすことは、自分自身の責任だという意識が芽生えて、「10年後に1億円」の資産をするという目標を立てることにした。

これは別に無理に立てた目標ということではなく、家族もこれから更に増え、最低でも3人は子供を育てる予定があるので、子供の将来を見据えてなるべく広い選択肢を提供するための責任が親としてあるのではないかと真剣に考えた結果にすぎない。

幸い仕事は非常に楽しく、また充実している。
手を伸ばせばいくらでも自分の成長したいと思う方向へ行けるチャンスが転がっている最高の職場と仲間に恵まれている幸運に満たされている。

一方で、祖母が88歳を迎えて健康上の様々な問題が顕在化してきたり、自分の両親も元気だがいつどんな変化があるかわからない、という気持ちにもなっている。

1歳9ヶ月になる息子はすくすく元気に成長し、言葉も二語文が出てきたり、日々驚きと喜びを与えてくれる。


11月には2人めの男の子が産まれる予定。ますます賑やかになる。



慌ただしい日々の中で、ふと自分の中で凝り固まった部分が無いか時になることがある。

新しいサービスに対して保守的になっていないか。
今あるものを守ることに必死になっていないか。
学びをやめて手持ちの武器を錆びさせていないか。

恵まれた幸せな環境だからそこ、かつて持っていた危機感や飢餓感を失っているのではないか。

そういった自分自身を振り返って、また1年後、挑戦しただけの成果をここに報告できたらと思う。


さあ、また1日1日歩み続けようか。

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福山雅治扮する「中年パパラッチ」を描いた映画「SCOOP!」を公開初日の10月1日(土)にいつものようにレイトショーで観てきました。

犯罪スレスレ(というか完全に犯罪)で芸能人のプライベートを暴くそのやり口や、犯罪者の人権について口論になる場面、出版社としての「コンプライアンス」に言及されるシーンがあったのでそれに絡めて書きたいと思います。

非合法なやり方を含んでこの世の中は存在している

裁判モノ、法廷モノの映画などではほぼ100%の純度で「しつこくまとわり付く報道陣」というのは「害悪」として描かれるのですが、この映画はその害悪としての自意識がある側からの映画ということで、従来の倫理観やモノの考え方に一定の揺さぶりをかけられる感覚がありました。

冒頭の「コンプライアンス」や「人権」についてはこの映画では言葉こそ出てきますが、それについては何も説明はなく、むしろ「そういう難しいのわかんないって言ってるじゃないですか!」と切り捨てられる場面すらありました。

これに対しては「けしからん」という感情は湧いてこず、むしろ作中で「よく分からない」と明言してくれたことに、映画作品としての「真摯さ」を感じました。

「コンプライアンンス」「人権」その正体について、あなたはどう考えていますか?

優先されるべき感情としての「好奇心」

芸能人のスクープ写真はそれを喜ぶ読者、世間がいるから存在している。それ以上でもそれ以下でもない。自分の仕事が「ゴキブリやドブネズミ以下」と吐き捨てながら、「金になる」から続けている。金になるということは、世の中のニーズがあるということ。そこに「有名人は有名税を払うべきだ」とか「知られざる裏の顔を世の中に知らしめてやる」という正義感などは特になく、目的は発行部数の増加、自分の食い扶持の確保それ以上でもそれ以下でもない。

私自身、芸能週刊誌を購読している訳ではないが、主要なネタはネットニュースなどで結果的に目にしているので、「それを望んでいる読者」とは全く切り離された存在ではないと思いました。

プライバシーの考え方や表現の自由についての主戦場としての芸能誌

政治家のスキャンダラスな話題や、未成年の実名報道、芸能人のパブリシティ権の話など、よく考えれば写真週刊誌などはこれまでも法律に関して多くの議論を提示してきた存在でした。

じゃあ、そういった雑誌について私たちはどれだけ理解しているのか、その現場についてどれだけ知っているかというと、ほとんど盲点と言っていいほど知らないのではないでしょうか。

映画「SCOOP!」を法務視点で見る人はほぼ居ないと思いますが、福山雅治ファンのみならず、映画作品としての完成度は高く、飽きさせない作りとなっています。

そして、劇中の写真週刊誌「SCOOP!」を模して作られた雑誌が普通にコンビニで手に入り、その情報量が普通の映画パンフレットの10倍以上の大満足の出来でしたので是非合わせてお手に取ってみてください。

 

[法務][行政法]パブリックコメント(パブコメ)を書こう! 改正個人情報保護に関する規則など

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はじめに

法務パーソンの方でもパブコメを実際に書いて提出したご経験のある方は、そう多くないのではと推察いたします。

今回、個人的な興味関心分野に直結するパブコメの募集がされているので、いい機会なので挑戦してみようかなと思っています。

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そもそも「パブコメ」って?
パブリックコメントPublic Comment、意見公募手続、意見提出制度)とは、公的な機関が規則あるいは命令などの類のものを制定しようとするときに、広く公に(=パブリック)に、意見情報・改善案など(=コメント)を求める手続をいう。公的な機関が規則などを定める前に、その影響が及ぶ対象者などの意見を事前に聴取し、その結果を反映させることによって、よりよい行政を目指すものである。通称パブコメ。 (wiki より引用

 法律そのものに対してではなく、法律をその根拠として制定された規則類について一般市民が直接意見を表明できる貴重な機会なんですね。

オススメの対象は?

ズバリ

「個人情報の保護に関する法律施行令の一部を改正する政令(案)」及び「個人情報の保護に関する法律施行規則(案)」に関する意見募集について

 
のパブコメが激アツです。

これは、改正個人情報保護法を根拠として制定される規則等で、改正個人情報保護法の具体的な要求内容が書かれているものです。

IT業界団体をはじめ多くの個人情報クラスタ、情報セキュリティ界隈待望の規則で、多くの猛者達が熱量の高いものを提出しているでしょう。

私個人としては、マイナンバーの対応をはじめ、「個人情報の取り扱われかたの理想と現実」というテーマに強い関心を抱いているので、是非意見を表明したいと考えています。

この規則等に関するパブコメの提出方法はこのページからできます。


ちなみに、他にもこのページでは現在募集中の一覧が見ることができます。

ざっとタイトルを見ただけでも、世の中にはこれだけの規則類が日々作り出され、意見募集ののち運用が開始されていることに圧倒されます。


具体的にどういう内容を提出する?

今回は初回なので、全くの手探りですし、どの粒度の意見表明がいいのかもサッパリですが、試行錯誤して取り組んでみようと思います。

ちなみに、締め切りは8月末日。 ひえ〜〜〜。 

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「民泊」が代表例

リオ・オリンピックも閉会式を迎え、いよいよ東京オリンピックへの4年のカウントダウンが開始しました。

オリンピックで予想される多数の外国人観光客を受け入れる宿泊施設として期待されているのが、いわゆる「民泊」による一般の人々の間で余剰のある不動産の一時利用を認める制度。

「シェアリングエコノミー」という言葉と共に、国も喫緊の課題の一つとして、民間の資源を有効活用する方向に進んでいくことが予想されます。

一方で、既存の法制度との関係で、そのような民泊が規制の対象となったり、利用者間のトラブルが懸念されていたりします。

これらのシェアリングエコノミーに関する法制度については、ビジネスのトレンド、市井の資源を有効に活用するという新しい姿勢、ITの進歩の促進といった観点から、
そのプラットフォームを運営している一部の企業の法務担当者のみが熟知していればいいものでは、必ずしもなくなってくるものと思われます。

シェアリングエコノミーの法的整理

そこで、シェアリングエコノミーに関して法的知見を得るにあたり、資料を探すにまだこれという1冊に書籍化するまでに至っていないのが私の知る限りの現状です。

法務雑誌「ビジネスロージャーナル」の最新2016年10号に掲載されている解説が、最新の網羅的な知見を得るにふさわしい内容となり非常に勉強になりました。



例えば、
  「業」概念に関する整理とその該当の検討方法

結論の妥当性を求めるため、事前に予想可能な指針を出すことができない状況になっているという現状の日本の法制度への問題点の指摘は、まさに、サービス提供者たる個人が「事業者」に該当するかどうか、という判断がケースバイケースに尽きるという現時点での限界に対する率直な指摘であり、何度も膝を叩いて読んでいました。

このような状況になるのは、そもそも現在のようにインターネットサービスにより、個人が大きな投資なくサービスの提供を開始することができるようになったことにより初めて浮き彫りになった「新しい問題点」であることを、本解説の中で説明されており、問題点の時系列的な理解を自らの頭の中で構築することができました。

その他にも、現状の日本の法制度の問題点に対するヒントとなるものとして、EUの政策執行機関である欧州委員会から出された報告書の内容の紹介もあり、グローバルな視点でこの論点を見つめていくことの重要性を再認識しました。

他にも、私が他の文献で得た情報と共通の項目を網羅していたり、シェアリングエコノミーに関しての論点についてはある程度の大枠の枠組みを整理することができるのでは、、、という感触も得ることができました。

是非、次の機会ではその論点の大枠、参照した他の文献について紹介していければと思います。

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個人情報保護法に関して理解に混乱が見られるケースが多い気がしているのが、「第三者」と「委託」先という用語の使い分け方。

以下に引用する様に、個人情報保護法上は 「次に掲げる場合において、当該個人データの提供を受ける者は、前三項の規定の適用については、第三者に該当しないものとする。」としている。
その「次に掲げる場合」として、 「個人情報取扱事業者が利用目的の達成に必要な範囲内において個人データの取扱いの全部又は一部を委託する場合」が掲げられている。
この場合の「当該個人データの提供を受ける者」がいわゆる「委託」先であり、これは「第三者に該当しない」とされている。

「委託」先の典型例として、商品を発送するために利用者の個人情報が書かれた封筒を郵送する配達業者などが挙げられる。

「第三者」の典型例は、卒業生の連絡先も書かれた卒業アルバムを各卒業生に配布する際の、各卒業生などが挙げられる。


提供された個人情報の「使われ方」という視点から区別すると以下の通り。
「委託」先は、自身の意図でその情報をどう利用するかという検討をする余地がなく、委託元が行っているのと同様な形でその情報を扱う。
「第三者」は、提供を受けた個人情報を自分のものとしてある程度の裁量の幅を持って利用できる(提供を受けた際の利用目的には制約される)。
また、その個人情報の主体たる本人からの同意が、「委託」先に提供する場合には不要で、
「第三者」の場合は原則必要(オプトアウトを除く)。

この様に、「委託」先か、「第三者」かは、その個人情報の「使われ方」と「本人の同意の要否」という観点から大きく異なる。
ところが、客観的に見ると、どちらも同じく、別の法人に個人情報を提供をしているので、区別がつきにくい。
そして、一般的な日本語感覚として「第三者」というのがとても広い用語として理解されている傾向があるため、まさか「委託」先は「第三者」じゃないとはなかなかスッと理解できないのでは無いかと思う。

数社のプライバシーポリシーをざっと見た感じだと、きっちり使い分けいるものもあれば、広い「第三者」という用語を日本語感覚に従って使っているものも見受けられた。

ひょっとしたら、Pマークのひな形がこの辺り独自の表現になっているのでは?とか、何か理由がありそうだなと感じているものの、元の法文が決してわかりやすく定めていないところに、この混乱の大元がある気がしている。 

まとめ
個人的には、法文の理解に従って「第三者」と「委託」先を使い分けて行くのがいいと思うが、わかりやすさを犠牲にしない様な配慮がいるだろうとも思っている。

改正個人情報保護法は「第三者」への提供に関して「トレーサビリティ」を要求しているのだが、「委託」先についての理解が混乱したままで、「トレーサビリティ」が事業者に取って過度な負担とならない様に、個人情報保護法の理解を広げていく必要がある。
第二十三条  個人情報取扱事業者は、次に掲げる場合を除くほか、あらかじめ本人の同意を得ないで、個人データを第三者に提供してはならない。
  法令に基づく場合
  人の生命、身体又は財産の保護のために必要がある場合であって、本人の同意を得ることが困難であるとき。
  公衆衛生の向上又は児童の健全な育成の推進のために特に必要がある場合であって、本人の同意を得ることが困難であるとき。
  国の機関若しくは地方公共団体又はその委託を受けた者が法令の定める事務を遂行することに対して協力する必要がある場合であって、本人の同意を得ることにより当該事務の遂行に支障を及ぼすおそれがあるとき。
  個人情報取扱事業者は、第三者に提供される個人データについて、本人の求めに応じて当該本人が識別される個人データの第三者への提供を停止することとしている場合であって、次に掲げる事項について、あらかじめ、本人に通知し、又は本人が容易に知り得る状態に置いているときは、前項の規定にかかわらず、当該個人データを第三者に提供することができる。
  第三者への提供を利用目的とすること。
  第三者に提供される個人データの項目
  第三者への提供の手段又は方法
  本人の求めに応じて当該本人が識別される個人データの第三者への提供を停止すること。
  個人情報取扱事業者は、前項第二号又は第三号に掲げる事項を変更する場合は、変更する内容について、あらかじめ、本人に通知し、又は本人が容易に知り得る状態に置かなければならない。
  次に掲げる場合において、当該個人データの提供を受ける者は、前三項の規定の適用については、第三者に該当しないものとする。
  個人情報取扱事業者が利用目的の達成に必要な範囲内において個人データの取扱いの全部又は一部を委託する場合
  合併その他の事由による事業の承継に伴って個人データが提供される場合
  個人データを特定の者との間で共同して利用する場合であって、その旨並びに共同して利用される個人データの項目、共同して利用する者の範囲、利用する者の利用目的及び当該個人データの管理について責任を有する者の氏名又は名称について、あらかじめ、本人に通知し、又は本人が容易に知り得る状態に置いているとき。
  個人情報取扱事業者は、前項第三号に規定する利用する者の利用目的又は個人データの管理について責任を有する者の氏名若しくは名称を変更する場合は、変更する内容について、あらかじめ、本人に通知し、又は本人が容易に知り得る状態に置かなければならない。

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最近、アドテクとかDMPとかについて勉強していたところ、
JIAAの事務局長のこんなつぶやきを見つけて早速帰りに購入した。

 

DMPという単語をちゃんと認識するようになったのは多分、昨年の10月頃に法務LTでこのプレゼンを見てからだったと思う。「これからは、このような状況を当たり前に理解しなければならないのだ」そう思ったのを覚えている。
5分でキャッチアップAdTech from Genichi Kataoka


あれから、、、、8ヶ月。


この週刊ダイヤモンドの見開きの特集で、アドテクの歴史が同じように解説されていた。(P.45下部)


興味深かったのが、この特集を組んだ週刊ダイヤモンドの編集の方だろうか、この企画のために、「ザ・アドテクノロジー」という本をなんども読み返し、脳みそに染み込ませようとした。
そういう風に編集後記に書かれている。

何が言いたいのかというと、編集者の方も今、まさに現場に起きていることを勉強しながら、かつそれを一般の人にわかりやすく解説すべく努力されているということを、その記述に感じた。


特にわかりやすかった部分としては、「カオスマップ」とされる、広告業界のプレイヤーを見開きにして表示した図をさらにわかりやすく立体的に表現したもの。

オリジナルはこちら・・・なのかな?
Display landscape-jp-2015exchangewire-japan updated040915 from ExchangeWire Japan

この一連のインターネット上の広告業界の状況をみて、まず思うのは、
「多くの一般の人々が実際に触れているものだが、その裏側はほとんど知られていない」という現状だ。

いつの間にか、広告表示が変わっている。

一度訪れたWEBサイトに関連する広告がしばらく同じように表示される。

ツイッターのタイムライン上に今までなかった広告投稿が増えている。


この辺りの裏側を知りたいという潜在的な欲求があったため、今、広告、アドテクについて勉強できているのはすごく楽しい。


この業界については、広告主から、メディア運営者、アドテクを作り上げるエンジニア、広告記事や特集を作り上げるライターなど いろいろなプレイヤーがいて、とても面白いなと感じている。

そこに、その全てを理解した上で適切な契約条件に落とし込める、リスクについて判断しアドバイスできる。


そんな法務に、わたしは、なりたい。
 

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第1回の資料を参照しようと以前のURLをクリックしたら、第2回の募集要項に変わっていたので気がついた第2回シンポ。

あれ、第1回の時に登録したメールアドレスに案内来てなかったよな。。。

(ひょっとして、前回の登録時に「次回以降の研究会のご案内のためにメールをするためにこの個人情報を使用させていただきます」という個人情報取得目的が書いてなかったから案内ができなかったとかだったりして!? と邪推)


とにかく、前回に引き続き参加してきました。


今回の目的ははっきりしていました。

 ・「ニッポンの個人情報」の本にサインをいただくこと
 ・最近の仕事上の色々な問題点について整理をすること

個人情報なだけに、個人的にこのミッションは120%達成できた気がしています。

以下、この会に参加して感じたことなどを。


今回のテーマは改正個人情報保護法と改正マイナンバー法ということでしたが、
それ以外にも、冒頭に堀部政男先生が海外の賞を受賞したことについて
その賞の概要やいわゆる「ブランダイスルール」で有名なブランダイス氏のことなどを
堀部先生自らお話しされ、法律学の研究の定番である「諸外国の法制度との比較」などの視点を得ることができました。
私の今年のテーマとして「専門性を高める」→具体的には情報法を専門とする

というものがあるのですが、真面目に今からでもこの分野についての研究者に成るという道も真剣に考えてもいいのかもしれません。

ところで、「ブランダイスルール」と聞いてピンときた理由は、確か安村先生の刑事訴訟法の補講の際などにプライバシーに配慮した捜査の原則など、そのような文脈で「ブランダイスルール」というものが紹介されていたと記憶しています。
堀部政男先生をして「ブランダイス博士を知らずしてプライバシーを語るべからず」とまで言わしめるところに、その人を研究してみたいという意欲が湧いてくるところです。
かつてコピー機などがなかった時に堀部先生ご自身がその論文を手書きで写してそのことが帰って血となり肉となり理解できたというエピソードを聞くに、松浦弥太郎さんが、「暗夜行路」を全て手書きで写してその文体の素晴らしさを理解できたというエピソードと重なるなぁと思いました。

その後、板倉先生の恒例のマシンガン講義。
伊藤雅浩先生をして「早すぎ」と言わしめたその情報量は「家帰ってからじっくり読もう」と思うのに十分でした。

処分制の有無だったり、政令に個人識別符号が具体的には委任される、仮に政令に書かれていてもそれが個人情報そのものの範囲を逸脱していいわけではないということであれば、委任の範囲を逸脱しているからNGになることもあるはず、とかいう話は行政法の基本的な理解がないとおおよそ理解できない話だと思うので、「ロースクールで行政法勉強していて良かった!!」と思ったりしました。

しかし、答弁の結果で解釈が行ったり来たりするのは本来の法律のありかたなのかなぁ〜と思わなくもなかったり。

そして、大人気、高木浩光先生の発表では「iMacがクラッシュして資料が吹き飛んだ」「5分前に資料完成」という若干きになるツイートもある中、定番のひろみちゅ節で会場を大いに沸かせていました。

八百屋さんの例えだったり、不合理な帰結になる改正案の内容について事務局に問い合わせた時にトンデモな回答が出てきたことを紹介する部分などが単純に面白く笑ってしまうこともあったのですが。
同時に、ならば最初から高木先生自身が改正案の立案にかかわらればいいのではないだろうか・・・?という疑問にも変わったりして。
「業界団体がもっと立法に働きかけるべき、なんで私が動いているんですか?」という趣旨のお話はまさにその通りだと思う反面「その業界団体をどうやって動かせばいいのか」というのもまた単純な話ではないなぁと思ったり。

いろいろ言われるひろみちゅ先生ですが個人的にはその中に垣間見える「正義感」や「義侠心」的なものに共感を覚える次第です。

「このままでは誰も守れない、守らないような法律になってしまいますよ」というのはよくわかるところ。

そして、崎村夏彦氏のISO周りの国際規格からの比較の話もこれまた興味深く、
何がプライバシーなのか、個人情報なのか、というのはなるべく広くとるというのが国際規格のスタンダードというのはどこかで聞いた話だなぁと思った次第。

「個人情報」には該当しなくても、クレームの対象、ユーザーからの避難の対象となりうる情報は全てプライバシーや個人情報というような形でくくってなんらかの管理の対象にしたほうが安全だよね

というのは、多くの事業者の最終的な帰結になる回答だと思う。

というか、ISMSやPマーク事業者などは結局のところそういう考え方で整理するのが一番安全な気がする。

国会の答弁や、解釈の矛盾によりよくわからない範囲が出てきてしまうと、個人情報を取り扱うものとしては仕事にならないので、結局は一番広い範囲で考えるのが良さそう。


マイナンバー周り

 マイナンバー周りもこれはこれで興味深く。

どちらかというと過剰反応してエライコッチャと思っていた自分の気持ちが少し落ち着いたような感じがした。
水町先生の発表は、国の中でマイナンバー法を作った立場からの話で、
そんなに大変な対応ではなく、これまでやっていた業務、提出した書類どの書類にマイナンバーがつくことになるかというのを整理すればいい。とのこと。

よく安全管理措置が重視されるけども、それよりも特殊なのが「利用目的 」の規制。
思考方法が今までと全く違うから気をつけたほうがいいとのこと。

また、PIA(特定個人情報保護評価)は難しくないから一緒にやってみよう!

というような話も興味深く。

このあたり、マイナンバーに掛かる対応そのものをビジネスチャンスと捉えているコンサル会社やシステム会社という中間的なプレイヤーがいる事が、若干の問題の複雑さを助長しているような気がしないでもない。

あと、システムを作る人が法制度を理解していない、逆もまた然りというのはこのマイナンバーに限らず、情報法分野の核となる問題点かなと思った。

国が、マイナンバー対応パッケージシステムを無料でリリースしてくれたらどんなにか幸せになるか、、、と思う。

また、そのあとの上原先生、湯浅先生のお話も非常に興味深く

データベースの中身をちゃんと見ないとそれが特定個人情報ファイルと言えるのかどうかがわからない、とか

広域指定団体、、、などについて個人情報保護条例などの適用がない空白地帯が存在するという嘘のような本当の話があり、純粋のこの分野の面白さを実感した。

仕事をしながら、この分野の専門家になっていこうと思った。


そして、シンポジウムと同じくらい面白い懇親会本番では、前回お話しした方との再会も果たし、
個人情報に関する業務の面白さ、やりがいについて語り合い、明日への活力とした。
なんか励ましてもらえました、、、


そして、これができなかったらある意味何をしに行ったのかというような感じの「高木先生にサインをもらう」などの活動も見事達成し、全て完了の充実した活動となりました。



最近、社内でも(個人的にも)購入した「個人情報保護法の解説」の本は、法改正の現場でも多くの官僚が「ピンク本」と呼んで今も参考にしている本だということも分かり、「この本に書いてあることをもとにすれば間違いない」というようなありがたいお言葉もいただきました。

個人情報保護法の解説
藤原 静雄
ぎょうせい
2005-02-01



いろいろ考えることの多いこの分野の話ですが、次回の会合の場でまたいい報告ができるように仕事に勤しみたいと思いました。


最終的に得た結論としては、「自分が一利用者の立場だった時に、自分が想定していない使い方をされているかどうか」「信頼を裏切られたと思うか」というシンプルな視点に基づいて考えればいいのではないかということ。

法文上の「個人情報」に当たるかどうかや、法定の同意手段を充足していたかどうかなどは、「問題が発生した時の企業としての反論が成り立つかどうか」というときに生きる話であって、これから新しいビジネスをするにあたってそれが「個人情報」か否かという判断は必ずしも役に立たない、というような、自分のモヤモヤをうまく言語化してもらえたような、そんな話をすることもできました。


次回もぜひ参加したいと思いました。 


唯一残念だったのは、資料はダウンロードできるのに、おそらくリアルタイムでツイッターのタイムラインに流したいがために全てのスライドについてシャッター音を響かせてスライドの写真を撮る人がいたことです。
このイベントに参加されていない人にもライブ感を共有したいという思いからなのかもしれませんが、最低限のマナーは守ってもらいたいと思いましたし、そもそもシャッター音を消せるアプリがあるのにそれを使わない(使おうという発想がないor知らない)ということが非常に残念でした。

てか普通に注意すればよかったのかな、、、、。 

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「アーリーは又吉の小説読んだりした?」

「えっ、まだ読んでないですけど。小説とか実はあんまり読まないんですよね。読むの得意じゃないというか・・・そんなに沢山同時に読めないというか」


法務部門に所属する僕は、法務に関する書籍は少しでも話題になっていたり、興味がある分野だと結構気軽に購入することが多い。それに比べて小説は「必要に駆られて」買うということは基本的には無いので定期的に購入することもなく、「話題になっている」場合に「話題を購入する」といった目的で買う場合がほとんどだった。最近買った話題の小説はたしか「永遠のゼロ」だった。映画を観る前に少しだけ読んで、観た後は残りの箇所を読むことなく本棚に並んでいる。

どうして不意に又吉の小説が話題になったのかその時はわからなかったのだが、撮りためているアメトーークを見たら合点がいった。今週のテーマが読書芸人で、又吉がリーダーだったというのもあり、今売れに売れている又吉の小説が紹介されていた。

話題を購入するなら買おうかな、と思って恵比寿の本屋を見たら平積みされているその話題の書は残りわずか3冊しかなかった。私が1冊購入したので、おそらく今日中に売り切れてしまうだろうなと思った。
テレビの影響力はすごい。そういえば少し前のキングダム芸人でも漫画キングダムが各所で売り切れたというニュースをきいた。アメトーークと出版業界はかなり相性がいいのかもしれない。


又吉が太宰治を好いているというのも知っていたし、その太宰の『人間失格』も数年前に読んでみたところものすごく面白い文章を書く人だなと思ったのも覚えている。しかし、特に又吉の作品を読んでみようと思うほどではなかった。


ハードカバーの本は文庫に比べて高いという印象があったが、この本はたったの千二百円。話題を買うにしても、久しぶりに小説を読む体験を買うにしても安価だと思った。


本の感想

お笑いのとても繊細な機微を描いた作品だと思った。それでいて、分析的でありすぎるところが鼻につかない。そして、極端にドラマティック過ぎるわけでもなく。実際にこういう人たちがいてもおかしくないなぁという感じのリアリティがある作品でした。

この本を読みながら思い浮かべた風景は、大学生の頃一個下の後輩と音楽論やらお笑いの機微を語り合った日々だったり、今まさに法務の分野で師匠として仰いでいる人との間で交わしているお笑いのやりとりについての語らいの場面だったりした。

あえて不合理な設定をお笑いとして発言した際に「そんな想像力でいいのか?」と師匠が詰める場面は「契約書を作成する際にその契約が成り立つ場面を詳細に想像することが大事なんだ」という風に最近教えてもらった場面に似ているなぁと思った。

「人は誰しもお笑い芸人だ」というような話のところでは「企業法務のセオリー」という法務の本の中で「法務は芸者でなければならない」という話が書かれていたのを思い出した。

法務という職種が人前で話す事が多く、そこで「お笑い」要素を取り入れることが大事だということが普通のビジネス関連書籍でも語られている。「お笑いをどう考えるか」ということを真摯に考えるという意味では、水野敬也の「ウケる技術」と似ている要素があるなぁと思った。


この本の読み口は、水野敬也の「夢をかなえるゾウ」にちょっと似ている。師匠の神谷さんが「ゾウの神様ガネーシャ」(偶然にも「神」がついている)に似ている。

この異例の大ヒットを受けて必ず映画化、ドラマ化などの映像化がされるだろう。

続編も不可能じゃない作りだ。


ネットニュースのリアルな書き方、ツイッター上での批判に対する考え方などタイムリーな描写も「今の時代を描いた小説」という感じがしてとても好感が持てる。


話題の本、流行りの本だからといって手にとって、本当に良かった。
 

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いつの間にかやめていたトライセブンの進捗報告ですが、ゴメンなさい再開することにしますね。

チームで業務を担当する場合にはそれぞれのメンバに得意分野とされる分野がありつつ、
それがその担当者に丸投げ状態ではなく他のメンバも相談や話し相手になれるくらいに
お互いの担当業務について興味関心を持っていることが望ましい状態だと
思うことしきりなんですが、


 以前も書いたようにIT法務に分野(特にセキュリティ分野)を専門にしていくことが固まりました。

面白いっすね。前から興味関心を持っていたものだったので(というか3年前くらいから情報セキュリティスペシャリストの勉強を続けているんですが)

そういえば、法務で情報セキュリティの勉強といえば、これも3年以上前に参考にしたこの記事でした。

法クラの間では「無双」の呼び名で有名なこの方は、情報セキュリティスペシャリストのみならず
プロジェクトマネージャーの資格まで持っているので、いやほんとまじすごいって思います。


IT企業の法務部について描写したこの記事も本当秀逸だなって思います。


労働法まじで重要だかなら、、、、



ということで、久しぶりに徒然なるままに書いていたらただの記事紹介ブログになってしまいました。


では、お休みなさい。 

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ブログを介して、教育の成果のフィードバックを行うという画期的な
仕組みのもと行われる斬新なシリーズ第3回です。

本来、会社での日報でやるようなことをWeb上で公開するという。。。「まさにWeb屋!!!」


ということで、ここに書かれたことは必ずしも教わったことをそのまま正しくアウトプットできているとは限らないという
品質に対する都合のいいお断りをした上で、、、今日は法務、契約書作成に際して使えるショートカットをまとめていきたいと思います。

法務にショートカット。。。一見あまり親和性のない組み合わせのように思われるかもしれませんが、それなりの件数を並行して対応するためには極力時間をセーブできるところはセーブすることが大事になってきます。
資料を探すのに一苦労、保存したファイルを探していたら1時間経ってしまった。。。という経験、ありませんか?
私はよくありました。

ということで、まずは使いこなせばこなすほど時間の節約につながるショートカットを紹介していきます。

ちりも積もれば山となる。というか、マウスをほとんど使わずにバリバリ契約書を直して仕事をしてゆく姿、、、単純にかっこいいですよね・・・!! 強くあこがれる姿です。
最初は普通にショートカットを使わない方が早いかもしれませんが、
覚えると確実に早くなるので当たり前になるまで頑張って使い続けるといいことがあると思います。

≪契約書に手を入れる際に使うショートカット≫

修正箇所に対するコメントを残す場合にワードのコメント機能を使う際のショートカット

 Ctrl + Alt + M     でコメント挿入

修正履歴記録をON OFFにするショートカット

 Ctrl + Shift + E   で修正履歴の記録のON/OFF

いろんな場面で使える「名前を付けて保存」は2種類のやり方があります。

[Ctrl]→[Shift]→[S] 名前を付けて保存

 F12              同じく名前を付けて保存

≪G mailショートカット≫


  Shift + C
でメール作成画面呼び出し

  Ctrl Shift + C でCC

  Ctrl Shift +B  でBCC

  Tabで移動 Shift + Tabで戻る

≪独自調教マクロ≫
※普通のワードには設定されていないものです※

Alt + C で「社内向け」と書かれたコメントが挿入される(これは、マクロで設定したもの)

Ctrl + Shift + P でファイルのパスワード設定の画面が呼び出される(同上)


それぞれワードのスタイル機能で第●条や第●項や第●号のインデントを作出するショートカットです
Alt + 1
Alt + 2
Alt + 3
Alt + 4 

これを使うことにより、偽装インデント作出罪に問われるリスクがなくなります。

独自のマクロ調教、偽装インデント作出罪についてはこちら




 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

いかがだっただろうか?

一つ一つは些細なステップの省略に思えるかもしれないが
このような一つ一つの積み重ねが、仕事の細部に生きていくのではないかと思う。

マクロであらかじめ契約法務にありがちな挙動を設定して無駄を省くという
「姿勢」そのものに、私は感動を禁じ得ない。

ワードやPCについてよくわからないから・・・何度ちまちまとスペースを駆使して
見た目を合わせたことか・・・。

「契約書は見た目が大事!」ということで、最終的な出来栄えなどを印刷をして
インデントのズレなどを確認して、それを「丁寧な仕事」として何の疑問ももたずに
続けてしまっていた自分を深く恥じ入る次第である。

個々のショートカットの有用性はもとより
「定型的で、その作業に時間がとられている」ものについては極力ショートカットできる「仕組み」を
考案する。

それは、入力ショートカットにとどまらず、指定フォーム(契約書ひな形)の作成や
法務の業務フローの効率化、無駄のない管理簿の仕組みの構築など多岐に影響を与える。

この姿勢、やり方を吸収し、自分自身が日々の業務の中で同じような姿勢、視点で
改善していけるようになっていきたいものです。

ここに紹介したもの以外にも、法務に使える、法務に限らず使えると思うショートカットがあれば
ぜひ教えてください。

ちなみに、ショートカットを教えてもらった際にすぐメモれるように
Shiftは「しふ」
Ctrl は「こん」
Alt は「おる」
で辞書登録をしています。

これが、ショートカット成長スパイラル・・・なのではないかなぁ。。。。と信じて。








 

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人気のシリーズ第二回目です。


 目からうろこの Tips集的な感じにもなりますがいい感じにまとめられたらと思います。

外だしの別文書についての注意喚起
 契約書内に「詳細は●●書に定める内容による」みたいな感じで外だしになっている場合には、
その●●書のところにコメント機能で「こちらが契約の詳細を決める文書になりますので締結時にはお忘れなきよう」
という感じで注意喚起の「社内向け」コメントを挿入します。

協議はちゃんと合意すること
「これと異なる場合には、協議により定める」みたいな文言がよくありますが、その際には「協議の上、合意により」
という風に改変する。
 →協議だけして最終的な合意を形成しないまま双方異なる認識で契約書と異なることをしないように。

義務と義務違反はセット
再委託先にも、委託先と同じ義務を負わせるという規定がよくありますが、その際には義務違反があった際の
対応を追記するようにしている。

直すべき場所のレベル感の判断
契約書の修正について、時間があれば直してもらう部分と、時間がなくても修正してもらう部分があることを
意識してチェックする。※些末な修正についてはスルーすることも肝要 

確かにこの文言は不思議だった
「全部または一部を変更」というような文言は、基本契約と個別契約の組み合わせがある場合に
意味が出てくる文言だが、個別契約が想定できない場合にも残っていたりするのでそういうのに気が付いたら
直すことにしている。

チェックが終わった後のパスワード付与も自動化
修正が終わったら、所定のルールで作成される案件ごとに異なるパスワードをつけて依頼者に返す。
そのパスワード付与ルールがマクロで自動生成されるものも入れてある。




≪既に作成されている契約書チェックに際して≫

☆不明点を質問集としてまとめるために見るべきポイントなど☆
 
【基本方針】細かいことを担当者に聞かない。

【対応期日】依頼メールが来てから「3営業日以内」には対応をする。


1、全体を通してみて、どういう契約だと思ったか?

2、ITに関する用語など、不明なものはなかったか?
   →あった場合には調べる、調べても分からない場合には人に聞く

3、契約期間と、金銭が発生する合意期間がずれている場合などに注意
   →現時点では未定の場合はどのように決めるか確認する

4、 再委託について、定め方が不十分な場合もあるから(再委託に事前許諾が特に必要と書いていないなど)
   そのような場合には、「条項集」からコピペをする。

5、IT関係の契約の場合には「納入」といってもうまく観念できない場合がある
   (具体的なものを渡すのではなく、実はIDとパスワードを付与するだけだったり・・・)

6、契約期間が1年となっている場合にそれでいいのか確認する。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

ということで、メモを再構成してみましたが、もうちょっと体系だってまとめられたらいいなって感じですね。


では、今週も1週間張り切っていこ~~~~!


 

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さて、とても刺激的な法務ライフが始まりました。
振り返りの意味も込めて契約書作成スキル承継のメモを残していこうと思います。
 ※具体的な案件がわからなければ、ブログに書くことは全然OK! と言われたので、ここに書いちゃいます。
 むしろ、この辺はまとまった文章化されていない「暗黙知」の部分だったりするのでこれをもとに
 承継スキルガイドとして成文化できれば、それはそれで、承継を受けた者の成果物として有用かと思います。

 気持ちとしては芦部先生に対する高橋先生のような。古事記の編纂のような気持ちで。

(1)環境設定

・ワードにオリジナルに調教されたマクロを設定します。
  →第●条や第●項などの位置がスタイルで全て設定されています
    他にもコメントに固有のメッセージが埋め込まれていたり
・Launchyなどのフリーのソフトをインストールします
  →PC上のすべてのファイルを Ctrl +  Shiftで検索窓を呼び出し瞬時に検索するためのソフト
・単語の辞書登録で頻繁に使いそうな用語をあらかじめ覚えさせます
  Ctrl + F10   辞書登録の有用性について感心した記事は → こちら


 (2)対応ルールを覚える

・メールでの受付が徹底されており、それに対する返信、案件番号の採番、案件ごとのフォルダの作成がすべて一連のフローとして徹底されています。 

       手段           /      目的・効果  

  メールによる依頼の徹底   :口頭、電話ベースでの依頼による受付管理漏れ防止 
  受付メールの返信の徹底   :依頼者に対し「依頼を認識しているよ!」ということのメッセージ伝達
  案件番号の採番        :案件に関連するメールを漏れなく串刺しにできる
                     ※ポイントは、依頼受付メールの件名に採番済みの案件名を付けて返すこと
  タグ付のルール化       :返信メールに固有の記号を文中に追記します。その記号が付いたメールに
                      自動でタグが付けられるのでフォルダー分けが不要です。
                      というよりも、G mailの場合はフォルダ分けではなくタグ付という概念。


  案件ごとの固有の番号を付けることで、上記のLaunchyでも瞬時に関連フォルダを呼び出すことができる


なお、ファイルの編集の際にはファイル名の後ろに編集者と編集日付を意味する識別記号を付与することで
「誰が」「いつ」編集したかがわかり、その人が不在時にも作業を容易に引き継ぐことができる。


(3)契約書作成の心構え

ここまで来たら、ようやく契約書に向かい合って作業を行います。
案件は行う作業ごとに大きく3種類に分けられます。

  1、指定フォームを使用することで対応できるもの・・・いわゆる「契約書ひな形」をそのまま使います
  2、相手方から送られた契約書をベースに進めるもの・・・気になるところはどんどん直します
  3、案件の内容から一から契約書を作成するもの・・・「条項集」を元にゼロから彫刻します

個人的には1→2→3の順で契約書作成難易度が高くなる&要する工数が多くなるのではないかと思います。
とはいえ、すべてに共通する契約書作成の心構え、これが最も重要です。基本的には

契約書の細かい文言をいじることよりも、その契約によって実現したい、やりたいビジネスのキモを押さえる。

依頼メールや資料の内容から、「ヒアリング」が必要な場合もあるが、お互いに効率的に概要を把握するために
2つの種類に分けてヒアリングは実施する。

 1.案件の全体像を確認するものについては、直に会って行う
   法律関係を整理するため、というよりも、それにとどまらないビジネスの全体像や担当者の「想い」
   おもしろさ、熱意?などを直に感じ取り共感、一体化するためにも
 2、細かいツメ段階のヒアリングについては、口頭ではお互い漏れが出てきたり
   説明&理解に時間が要するので項目ごとにメールで行う。


契約書文言の変更、修正などは

 「効果」に影響がない場合には特に手を入れない。
 「効果」に影響がある場合には修正案を提示する。 ※解説が必要な場合はそれをつける

ここまで来て結構文字数が多くなったので、続きは別記事で。

印象が新鮮なうちにまとめた方が正確性が高いし、週一でもいいかなと思ったけど、
もうちょっと頻繁にまとめた方がいいかも。

ということでシリーズ化で。







 

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何故ブログを書くのか? と問われると「そこにブログがあるからだ」と答えざるを得ない感じのただのブロガーではあるのですが、

ブログって個人的にはロードバイクと同じくらい「やることのメリットが、デメリットよりも圧倒的に大きい」文句無しに他人に勧めたい(特に社会人)モノなんですよね。

ぶっちゃけ、やる人が増えないでこのままそのメリットを永遠に独占享受しておきたいくらいに・・・


最近のわかりやすいメリットとしてはブログを通じて知り合いが増えて、新しい職にチャレンジする機会を得たということで、正直ここまで実生活というかお仕事人生に影響が出てくるとは思っていませんでした。

多分、ブロガーミーティングとかで話せるレベル。

てか、そういう実例って実は枚挙にいとまがないっぽい。


好きなブロガーさんのブログは過去10数年にさかのぼって舐めるように全記事読むのが当たり前だと思っていたんですが、「ネットストーカーだね」と爽やかに言われたりして。多分本人が覚えてないこととかも最近のことのように知ってたりするんですよね(なぜなら、最近読んだから)。

むしろ、自分の方が自分の過去記事を読んで、「そういえばこんなことあったな」と懐かしむこともあるので、むしろ自分のブログの内容は書いた先から忘れていく可能性すらある。

覚えているのは書いたときの「感覚」くらいかな。


とはいえ、確かに自分は普通の人よりもブログというメディアに親和性があったんだろうなと思うことはあって、時間が無限大にあった大学生時代は普通に1日に記事を5個くらい毎日書いていて頭がおかしくなってきたりした。その時の記事は本当にむしゃくしゃして全部消したんだけど、それ自体はあんまり後悔していない。

表現の手段が違うものを求めて、違う会社のブログを並行して5個くらい開設して、それを同時に更新したりしたけど、うまくいかなかったりした。

そういう意味では、ブログって「育てていくもの」という意識があって、このブログは冒頭のように実際のリアルの世界につながるくらいの存在に育っていて、正直可愛くって仕方がない。

このブログは今3歳ですね。結構いろいろできるようになってきたところかもね。

記事の内容はご覧の通り大したことのないものばかりですが、大したことのない記事を600以上3年間更新し続けられているというのも実は大したことあるのかなと思ったりして。


そして、読者の存在は実際の知り合いを意識していたりするので、あの人が見てくれているかなみたいな感じでいつも書いているし、実際多分だけど、知り合いが読者の大半なんじゃないかと思う。

でも、ブログ読んでくださっていてそこからリアルの知り合いになるっていうことがありうるのが、僕が大学生の時にやっていたブログとは決定的に違う点で、そういうことがあるからこそ、社会人にこそブログを書いてもらいたいというか、そのメリットがでかいということを強調してもしすぎることはないというか。


与えられる前に自分が与えなければならないという大原則があるから、僕は自分の想いとか情報をたぶん人よりも発信しているところがあるんだけど、それは実は同じように発信して話を聞かせて欲しいなぁということの裏返しでもある気がするので、なんというか、ブログを書いてみて欲しいなぁと思ったりする。

ブログをかけよ、書けばわかるさ。みたいな。


ちなみに、始めるならこのライブドアブログはかなりいいです。

かくいう私も、3年前に「法務ブログを書くならライブドアブログ択一」と心に決めていました。

理由は言わずもがなですが。

ということで、まだ次の世代に渡せるバトンを受け取っている段階ですが、是非、次の世代(20代の人とか)はブログを始めてもらいたいですね。

今すぐは役に立たなくても、きっとどこかで見てもらえたりするから。


嘘だと思うじゃん? でもほんとなんだよ。
 

New Day Has Come 〜新しい職場へ〜

カテゴリ:
Today, I join to a legal department. It must be very exciteing experience.

New work place, new wear(casual wear !), new shoes meke me like a new person.

Thanks to  giving me such a big chance. "Deams come true ! " I think.

Enjoy working !

IMGP2542


今日から新しい職場です(念願の法務担当者です) すごくドキドキしてます。

新しい職場、カジュアルウェア、下ろし立てのスニーカーに身を包み、、、、

こんな機会に恵まれるなんて。。。。 このブログを書き始めた頃は思ってもみませんでした。

今日は朝起きてこの記事を読みました。

 私がユニリーバの法務担当者に求めること、そして日本の若い法務担当者たちに伝えたいことは、とてもシンプル。それは「本に頼らず、自分の頭で考える勇気を持ってください」ということ。専門性の殻に閉じこもらないことです。それがリーガルパーソンとしてのスキル、才能を磨く一番の道だと思いますよ。

自分の頭で考える勇気を
 



今日のこのタイミングにぴったりの記事だと思いました。

ついでに、英語で日記を書いてみました。練習帳だとおもって続けてみます。
(なかなか新鮮でいいですね。) 

ではそろそろ身支度をして、どれくらいで着くかな? 

 

ブログ活動状況報告 ☆が4つになった

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ついこの前まで、私のロードバイク「GIANT DEFY0」に関する記事が2年近くコンスタントに検索キーワードトップだったのですが、最近、(おそらく法務LTを10月にやらせていただいてから)恐縮ながら「はやや 法務」がその座を譲っています。
スライドのオチで「はややだけに」って書いたのが良かったんでしょうか。「名前だけでも覚えていってください」って言ったのが良かったのでしょうか。嬉しいですね。(おそらくなんだけど、おーそらくなんだけど、特定の方が毎日そのワードでブログチェックしてくださっているような気もするw)

検索ワード フレーズ別

09

キーワード単体
29

こら〜、誰だ司法試験期間中「司法試験 撤退」とか「司法試験 後悔」とか検索している奴〜〜〜wwww


大手キュレーションサイト「ボ2ネタ」にしれっと紹介していただいた日以来、アクセス数がコンスタントに伸びています。

ただ、これまでの傾向から、あのように明らかに気合の入ったネタを上げて以降、コンスタントにそれレベルの記事を上げていかないと読者から見放されて、またしばらく平均100PV前後を漂うことになるのですが。

この辺難しいところですよね。ある程度の日を上げてもクオリティを意識した記事をあげるか、とにかくネタを更新し続けるか。

個人的には、ちきりん イケダハヤトジレンマと呼んでいます。


でも、継続していれば確実に全体的なPVは上がっている実感があるので、あと3年もすれば、「若手の法務パーソンがチェックしておくべき法務ブログ」として紹介されるような存在になれるような、いや、なる。

ただ、関係ない記事も書く。それは、書く。


と、いうことで同期の送別会にいってきま〜す。

 

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ロースクール入学者数が2000人ちょいという話を「まじかよ。。。」と夫婦でつぶやいています。

奥さんはローは見送って普通に就職したんですけどね。先見の明があったか。

私の同級生は東大のローだけ受けて自主留年してもう一年ウケると思いきやそのまま青い銀行に勤めて、厚労省に出向したりして頭取街道驀進中です。

2回くらい自主留年して慶応ロー志望していた ゼミの同期は大卒で日銀に就職してましたね。

慶応ローに受からなかった同じゼミの友人は秋採用で新卒でリクルートグループに入ってバリバリ活躍して最近新しい事業を始めているようです。

これだけど聞くと、圧倒的にローに入る前に(たとえ留年したとしても)見切りをつけて別の道を見つけた人が成功しているように思えますね。

自分のロー時代はそういう、ロー入学の時点で一見「勝った!」と思った人が社会に出てめっさ楽しそうに仕事しているのを見ていてそれにクソ焦るというのが辛かった記憶が思い出されます。

あと、5歳年下の弟に社会人デビュー負けたこととか。


と、そんな話は枚挙にいとまがないわけですが。一概に何を成功とみなすか、短絡的に考えてしまうのはやはり正確ではないというか。


ここにきて、なんだかんだ自分らしい、自分が望んだ人生を送っているのかもな〜と思ったりしました。

それを称して「ドラマティックな人生を願っている」部分が自分にはあるのかな、と。


大学卒業して新卒で就職するのは少なくとも自分にはドラマティックには思えなかったとか。

いや、普通に就職活動の仕方がわからなかったとか、そんなしょうもない感じだったんですけどね。



振り返ればいろんな選択の中、手探りで「自分らしさ」模索してきたのかなとか。



しらんけど。



ということで前置きが長くなりましたが、


僕の考えた最強の司法試験制度はこれです、じゃん!


「過去から未来に渡って全てのロースクールを修了した法務博士が魔女になる前にこの手で消してしまいたい」

ちがう

過去から未来に渡って全てのロースクールを修了した法務博士に回数無制限の司法試験受験資格を与え給え!


熱くないですか? ドラマティックじゃないですか?

歴戦の猛者?たちが大挙して押し寄せてくること請け合いですよ。。。。


もう、、、、何のための制度か分からなくなってきたけど、、、、




と言う冗談は外野の無責任な私のような人間がつぶやくことですが、
出身の千葉ローは定員数越えで入学者がいるそうで、在学中からも感じていましたが
千葉ローはおそらく新司法試験制度が理想としたロースクールの一つの形を体現しているところなんだろうなと思います(合う合わないは人によってありますけども。)


どうなんですかね。皆さんも「私の考えた最強の司法試験制度」教えて下さい。

 #最強司法試験  でお願いします。

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戦後○○年じゃ無いが、やっぱりそういう風にカウントしてしまうのはやむを得ない。



私の場合このタイミングが期せずして次のキャリアへの変わり目のタイミングと重なるのは、月並みだが「運命」的なものを感じてしまう。




 最近、そういうタイミングというのもあるが、ロースクール時代の友人との交流を復活させる気持ちになってきたりしてる。


不思議な感じだが、企業の中で仕事をしているということで、どちらかというと「企業法務」に携わっているという風に言ってもらえたりしてなんだか気恥ずかしかった。


あのころ(ロースクール時代の頃)イメージしていた「企業法務」というのは、前も書いたが、とてもふわふわして抽象的なものだったような気がする。

「企業」というものを知らないのだから、それも仕方のないことかなと思う。


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この4年間は本当にいろんなことがあった。


詳しくはこのブログ内で大体書いているので(笑)省略するが、「三振」という制度の結果、27歳で社会人デビューをすることとなった私であったが、しみじみ感じることは「仕事をすることはとても楽しい」ということと、「仕事をしているから勉強ができないわけではなく、仕事をすればするほど勉強したいことが増えてきて、ますます楽しくなる」ということに尽きる。


そして、学生時代、親元で暮らしていた時代と比較して格段に行動範囲が拡大する。


会いたいと思った人に、チャンスがあれば会うことができる。
憧れていることを伝えることができる。



そして、それまで勉強してきたことは「何一つ無駄にはならない」

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しみじみ面白いな〜と思うのは、例えば「憲法」。

国の制度が目の前で変わろうとしていることの意味を実感として理解出来る。
自分が教えを直接受けた人が国の制度の変革について嘆いている理由が理解できる。


国が新しく作る法律が、どこがどういう風にしておかしくて、問題があるかを、ニュースの情報を超えて理解出来る。

報道の仕方がいかにミスリーディングかを理解できる。

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企業の中で、自分が見聞きした法律がどのように運用されているのか、現場で契約がどのように交わされているかを一つ一つ新鮮な驚きを持って経験をすることができる。

中で同じように理想と現実の狭間で、クライアントにとっていかに「良い」法的サービスを提供できるか苦心している同業者、先輩たちの姿を見聞きすることができる。

法律を学んだ者同士は、広い意味で「仲間だ」ということが感じ取れる。


同時に、身内でつるんで他の人に理解されない専門用語を操っていてはいけないという問題意識も共有できる。


そのために、専門外のことについても謙虚に理解していかなければならず、勉強することの多さに笑えてくる。


勉強とは違った問題解決方法が腐るほどあることに気がつくことができる。


でも、自分の持つ勉強をするということは一つの方法論として決して手放すことはないなということにも気がつく。



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人生は、人それぞれ、見え方も違うのだろうけど、僕にとっての4年間はそういうものだった。


感謝しかない。


そして、おせっかいな話だが、あまり声を上げられていない自分と同じような境遇の人にはエールを送り続けたいし、どんな結果であれ、行動を止めることなく前を向いていって欲しいと思う。




私もまだ道半ば、これからも挑戦し続けていく。


[本][法務][情報法]これだけは守りたい 個人情報保護

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改正が予定されている個人情報保護法ですが、、、正直スタート地点から誤解している、認識が不足している部分があるような気がして「基礎からやり直したいな〜」と思っていたら、ビジネスロージャーナルのブックガイドで短いページ数でオススメの本ということでこの本を見つけたのでAmazonで購入しました。

思ったよりも薄い!


 
重厚長大な本に慣れていた私でしたが、拍子抜けするほど薄かった。まさに「薄い本」!
この本一冊で、司法試験受験生も個人情報保護法の勉強をするのにいいのではないかと思いました。

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著者が第一人者


 
著者が個人情報保護法、情報法周りでは「間違いない」岡村久通先生、鈴木正朝先生のお二人で驚きました、2009年の本でしたが間違いない内容という推測が働きました、個人情報保護法は「個人情報」の定義の部分からいろんなところで大いなる勘違いが発生しているので中途半端な解説を見ると身構えてしまうようになってしまいましたが大丈夫そうでした。

社員に一人一冊配布していいかも



今後改正されるので同じものの最新版が欲しいところですが、この薄さ、オールカラーの見やすさという意味では会社で個人情報を取り扱うところは社員に一人一冊配布した上で要点を押さえた説明で理解を促すのがいいのかなと思いました。500円と安いし。
一人一人の法務担当が押さえていればいい法律ではないのはもちろんのこと、最近の著作権法に対する無理解によるバイラルメディアのトラブルを見るに、今でもその点は意識がされていると思いますが、大きな会社でなくても、正規の社員に対してだけではなくコンプライアンス研修を行う取り組みについて考えて行く必要があるんだろうなと思いました。




 

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240ページぐらいまでは勢い良く読み進められたんですが、強烈なストップがかかりこのまま読み終わらなそうな雰囲気が漂ってきたのでここで一旦アウトプットしてまたちょこちょこ読み進める予定です。




前から読みたいな〜と思っていた本をオアゾの本屋で見つけたので勢いで買いました。GWの課題図書の一つかな。

著者の磯崎哲也さんは ご自身のブログ「isolog」で知りました。
(確か、kataxさんが"契約法務の未来の姿を描写したエントリーではこの記事が他の追随を許さない"的にご紹介されていた 「オープンな法体系」 が直接的に意識したきっかけだったような)


(1)本の概要
イケてるベンチャーが増えることで日本の経済的にもいろいろ好循環が生まれる。その際にファイナンスの面などでいろいろミスをしてせっかくのイケてるベンチャーが拡大しきれないということが往往にしてあるのでその転ばぬ先の杖的に注意点などを紹介する本。

(2)オモシロ? ツマラン?
鼻血が出るほど面白かった。
というよりもいろいろベンチャー周りについて誤解していたことが解けたり、薄々感じていたことが確信に変わったりして良かった。
そして、「法務」 的な立ち位置、「中小企業診断士」的な可能性などがより鮮明になるというか、キャリアの道筋を照らしてくれるような本だった。


どうしてなのか分からないが、私は個人的にITベンチャーとかスタートアップとかに本能的に関心がある期間がここ数年続いているんだけど、その関心をもとにどういう風に動いていけばいいのかというのも少し見えてきたような感じがした。

今更だけど整理の意味も込めて自分のここ数年の心の動きに影響を与えた事象を見てみよう。

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司法試験チャレンジが終わった2011年5月以降はいろんな活動をした。

その中で某NPOで調査活動をお手伝いするプロボノというものに参加した
(途中でバックれましたが、、、すいません)


そこで初めて強烈に、「最近の東京の方の"イケてる"学生にはNPOやら起業やらが流行っているらしい」ということに気がついた。

2007年4月〜2011年5月の4年間はロースクールというある意味世間と断絶した所にいたので、その空気感がすごい新鮮だった。

ひょっとしたら自分が大学生だった2003年〜2007年の間にもそういう雰囲気の根はあったのかもしれないが、「(司法試験を目指す)自分とは違う世界かな」という感じでスルーしていた感があったのかも。


当時の大学でバンドサークルに所属して、ある意味司法試験の勉強よりも熱中していた、軸足があったのは良かったのかもしれない。

その頃のサークルの非法律系の友人、知り合い(の知り合い)たちは
 ・Googleにいたり
 ・起業していたり
 ・自分の名前を冠したベンチャーキャピタルを立ち上げていたり
 ・スタートアップを冠したブログで炎上していたり


・・・ということに気がついた。

多分ここで、「あいつらがやっているなら自分だって」みたいな意識が強烈に沸いたんだと思います。


これはなんだ? なんなんだ? と正直思いました。


たまたまか?



しかし、残念ながら彼らの操っている言葉、常識とされている価値観がよく分からない・・・横文字だらけだったりする。。。数字もちょっとよくわからない、モドカシイ。。。




そんな中最近、そういうベンチャー支援を前面に押し出した法律事務所のサービスも少しずつ出てきたようだった
 AZXさんやGVAさん

自分としてはものすごく面白そうだな! これからはみんなこぞってこの方向に行くだろうな! くらいに思っていたりするけど、、、まだまだ一般的ではない模様。。。。


んで、この本を読んだんですが分かったことはこういうことです。


 ・イケてるベンチャーが増えるのはいいこと
 ・自分自身が起業するタイプじゃなくても支援する人材はニーズがある
 ・まだまだこの分野の専門家の支援は足りていない
 ・ベンチャーや起業家の「生態系」が重要。
 ・知り合いがたくさん起業していたりすると、
  自分もやってやる!という人が後に続いて業界に勢いがつく


みたいな感じで、自分が不思議でならなかった動きというか、最近の自分の身の回りの動きに説明がついた&大きな流れがあるんだなということがわかりました。


以上のような文脈で、法務による契約書のオープンソース化というか自動化というか、ベンチャーの成長を阻害しない、促進するためのスキームが(ポジティブな文脈で)必要とされているんだなということが理解できました。

そして、ある程度ファナンスに対して理解している、数字に対しても抵抗がないような人材である必要もあるんだなということの実感がより理解できました。
DCF法とか事業計画の作り方とか、税務に対する理解や、M&Aの際に気をつけるべきこと、ストックオプションの本当の意味だったり。。。


正直、「実体がよくわからないもの」という認識で会社法、会社周りについては苦手意識がありました。
しかし、身近なもの、知り合いが作り上げているもの、自分が使っているサービスということでぐっと近くなってきたし、それを支援することの社会的な意義のようなものも感じ取れるようになってきたような気がします。


「中小企業診断士によるベンチャー支援」みたいな感じで、自分自身がその「士」を名乗るかは別として、そのあたりのニーズというものを感じることができました。


まとまりがないですがそんな感じです。

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リーガルサービスの経済学 という一連の記事が話題になっています。


項目だけ流し読みした感じですけどどことなく
「数理法務概論」のトピックを彷彿とさせるような。



facebook上のコメントのやりとりはこの類ではめずらしく
ガチンコでやりあってらっしゃるような感じが非常に興味深く。

 中小企業診断士試験の勉強でかじっている企業経営理論とかもね。


「法務部門コンサルタント」みたいな感じで企業内にリーガルサービスを提供する仕組みを根付かせるビジネスができないか常々考えていたりするんだけど、自分が当事者だったりするから「考えている」というか自分がしっかりできるようになれよって感じではあるんですが。

久しぶりに、その辺を本業でやられている方ともお話しする機会があるので、ちょっと自分の考えというかアイデアを聞いてもらう予定です。


この手の話ではどうも悲観論になりがちというか、仕事がなくなる! みたいなトーンになりがちなのをどうにかできないかなという問題意識もある。

いや、好きな仕事なんだからもっと前向きに考えたいよね、みたいな程度のイメージなんですけどね。

 

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こちらの本を読んでいます。
 


予備試験というのは司法試験を受ける資格を得るための試験です。

ロースクールを修了すると同じ資格を得られるのですが、有効期限があります。

その有効期限、回数期限を私は使い果たした状態です。

「ロースクールを修了した人が受ける予備試験の意味とはなんぞや?」

と、おそらく制度の想定した本道ではない道な気がしますが、その例外パターンに成る可能性のある自分はそんなことも考えてみたりしています。


実は、著者の吉野勲先生には一時期大変お世話になり、今も伊藤塾から独立され大活躍されているご様子を毎日そのfacebookの投稿から伺わせていただいています。

本当にそういう意味ではfacebookってすごいよね。
ロースクールの先生とかとも繋がれるしね。


話題がずれた。


ちょうど最近、弁護士業を廃業して会社員に転職したというブログが弁護士の方々のTwitter上で大きな話題を呼びました。

その一方で、本書では司法試験合格を「プラチナチケット」と表現しています。


ドラゴン桜で桜木先生が(そういえば彼も弁護士だった)「東大は人生のプラチナチケットだ」 と生徒たちを鼓舞したような感じで。


ここで興味深いのが、「弁護士になること」ではなくて「司法試験合格」を「プラチナチケット」と捉えている点です。


(吉野先生自身が、「司法試験講師になるために司法試験合格を目指していた」、という記述には驚かされました)


また、ロースクール進学と違って、予備試験には「考えようによってはデメリットがない」とも書かれています。


これは私の考える感覚と非常に近く、ある意味福音でした。



もちろん、デメリットというか合格に要する勉強時間という変えがたい人生の時間をかなり必要とするという意味では全く代償が無いとまでは言えないと思います。



「やる気にさせる」という趣旨からはいいことを書くのがこの手の本のセオリーとはいえ、今後私が仮に受験するとしてもいわゆる社会人受験生、中心は独学という前提の中ではふつふつと何かがたぎるような。



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以前から吉野先生は司法試験は情報戦の側面が強い、という趣旨のことを言われています。


私は正直情報戦の側面は得意な方? なのかと思いますが、なにせ本人の努力、集中力に大きな課題を抱えています。

しかしながら、読み途中ですが「一般教養試験には対策は不要」とバッサリ書かれていたことで「ならやれるじゃん」何て思いました。




ともかく、


法務パーソンとしてこれから3年、ビジョンとしては30代のうちが一つの勝負だと考えている私としては、その自分の「法務力」の底力を磨きあげるためにも、眠っていた欲求、封印していた想いをこの試験にぶつけてみたくなってきました。


吉野先生のブログに有った英語の意味 Can't accept not trying 

僕はもう散々トライしてきたつもりでした。

最近、まだやれるんじゃないかな? もっと本気出せよ!! 自分を解放しろよ!!


みたいに思うことが増えてきました。




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余談ですが、プラチナチケットを手にして大活躍している人の例が上がっているページを見て一人通勤電車の中でニヤニヤしてしまいました。


願わくば、この本をきっかけにそこに自分のことが加わるようなことになれば、、、、という妄想力が働いたということをここに記しておきます。



ブログってそういうもんでしょ。

 

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巷で話題の「検索結果とプライバシーに関する有識者会議」の報告書を拝読しました。

これを読まれた多くの方が思われたと思うのですが、「こうやって憲法の答案を書けばいいのか!」感が半端ない。


いちいち考えの道筋とかロジックが参考になります。(結論の妥当性とか価値判断とかその辺は別論として、過去の判例とか事実をどのように引用して評価して判断基準を定立するのかというロジックの部分が)

特に、そうだよなぁ〜と思ったのが、プライバシー侵害の記載が一部あることから直ちにそのリンクを検索結果に表示しないという判断をしてしまうと、それ以外の全く適法な部分へのアクセスが著しく損なわれて逆に表現の自由や知る権利への過大な制約となる

→ゆえに、検索結果の表示そのものにプライバシー侵害があるとして非表示とする場合よりも、
 検索結果のリンク先の内容を理由として非表示とする場合ついては

 非表示とすべきか否かについてはより厳格な基準で判断をしなければならない

 というところには、以前どこかで似たロジックを見た気がしますが、その通りだなぁと



一方で技術的な側面の問題として、大手ポータルサイトから検索結果の非表示の処理がなされたとしても
当該ページは依然存在し続ける以上、他のSNSやまとめサイトなどから拡散していくという事態は避けられないのかなと思いました。

例えば、グノシーなどで自動でレコメンドされたりする可能性については、自ら検索して探すという検索サイトと逆のサービスを志向しているグノシーには将来的に検討が期待される論点だったりするんでしょうかね。



あとは、単純に、検索結果から非表示にするというのは技術的に容易なんですかね?


その辺をもうちょっと具体的に知りたいというか、Webエンジニア的には具体的な手段を講ずる部分だと思うので、「で、どうやるの?」という点は憲法、法的問題とは少し離れるのかもしれないのですが

いわゆる、「執行」の部分の問題として、意識してもいいのかもしれないなぁ〜なんて思いました。 

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情報法制研究会 第1回シンポジウムに参加しました。

運よくfacebook上で私の知り合いの方が参加される通知が表示され、ちょうど今年は専門性として「情報法」を設定していた所でしたので参加しました。

 ①本だけでは知り得ない「熱」のようなものを知りたくて。

 ②実際に情報法に関わる人がどのような人か知りたくて。

参加者のお名前を拝見した時点で薄々勘づいてはいたのですが、少なくとも日本で「情報法」という分野で語られる際にお名前の上がる多くの方々が参加されていた会でした。
 (②の目的に関しては、想像以上に達成)

メインコンテンツの一つである改正個人情報保護法についてのまとめは他の方々にお願いするとして、私の感性というか、今回参加して感じた様々なことを簡単にではありますがまとめてみたいと思います。


「バグ説」「エア経済界」といったキャッチーな用語が鈴木正朝教授の司会の中で投げかけられるところに、「プライバシーフリーク」ファンの私はワクワクしてしまったのですが、その単語の醸し出す意味というか、「何と戦っているのか」「守るべきものは誰か」「誰が嫌だと言っているのか」「何のための改正なんだ」「何を裁く秤なんだ」「何が船を動かすんだ」 

という感じに、利害関係人、ステークスホルダー、経済界、産業界、ロビィスト、、、個人!!!


綱を引き合っている関係者、簡単に言うと誰が黒幕? みたいなものが見えそうで見えない
(本当は見えているんだろうけど、はっきりそれを明言することは避けている)


それに関連して、越境データ問題


言ってみればデータ界の黒船問題というか、、、、


国内がまとまっていない感じがして、というかシンポジウムに参加されている方が、会場からの質問者の方へ「所属をどうぞ」という案内があってその所属がそうそうたる企業名ばかりだったので、もうほとんど関係企業の法務関係者はこの場にいるんじゃないかとさえ思った(実際そうなのかもしれない)


まぁ、正直なところをいうと改正個人情報保護法の件は言うほどキャッチアップできていないので、今回のシンポへの出席をブーストにして高木浩光先生のブログも熟読して個人情報保護法とプライバシーについてはちょっと分かってる人「はやや」っていう風になりたい。


んで、その後に100名まで参加可能の会費2000円の懇親会があった。


事前に「これは名刺を配って名前を売る絶好のチャンス! 高橋雄一郎先生ならきっと出席者全員と名刺を交換するはず!」

という、弁護士になる前に「弁護士になったらどうやって営業をしてお客さんを得るか」というマインドを養成して、結局まだ弁護士になっていない私です。


5年前くらいにロー生時代に行った若手弁護士会派の合宿では北先生もいらっしゃったし、、、何というか現在への伏線が張られている感じを受けます。



ということで前置きが長くなりましたが、単身懇親会に出席したんですが、そこでは新しい出会いもあり、ISMSの審査員をされている方や、情報セキュリティスペシャリスト試験を作られている方や、
一度名刺をいただいていた同業者の方もいらっしゃって、その方から若手弁護士の方をその場で紹介して頂いたりしてそこで「情報法という確固たる法体系はまだ確立されていない、堀部先生も英米法から派生してプライバシーという研究分野に特化した口だし」という話を伺ったり

「レッシグのCODE2.0にハマって情報法の魅力を知ったんですよね」と言ったら「レッシグ? 古典だね〜」と言われてしまい、2014年に翻訳版が出た著者の本を教えてもらってスマホにメモったんだけど

「ナントカハルベルト?」 ちゃんとメモれていなかった。2014年に翻訳版が出ている情報法の本と検索すればわかるか。


いい感じに当初の目的を達成できそうな中・・・・

な何と、高木浩光先生ともお話をする機会を得ることができてしまって感無量。

「ジュンコ」のくだりや、KindleでURL飛ぶとすごい便利なんですよ、とお伝えしたら「あの本は紙の本もかなり凝った作りになっているのでそれも是非」
「紙の本はURLの所にQRコードが付いているから、本を開いた状態でiPadでリンク先を見るのが最高だよ」ということを教えていただいて「紙の本買います!!!」


と興奮していました。


まさか、直接お話ができるとは、、、そのあともいろんなあれこれのお話を伺うことができて感無量でした。。。。

やまもといちろうさんとお会いできる機会もそう遠くない!?




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例のごとく、お前は何をしに行ったんだ、ただのミーハーか、実がないじゃないか

というツッコミが入りそうですが、このシンポへの出席を機に自分のこの分野への不勉強さを深く恥じ入り(正直、板倉先生のお話などに100%ついていけていた自信が全くなく)

経済界、業界の微妙な力関係、議員や官僚の方々の裏の裏まで理解してもっとあの場を楽しみたかったというのが本音です。


そして、私自身会場に行って実感したことですが、いわゆる若手が少ない雰囲気がありました。


自分ならこの分野を自分の強みにして、競争力つけてガツガツ仕事を取ってくるんだけどなぁ、、、、弁護士だったら。



ということで、順番は逆ですが、広い意味でこの情報法の分野を専門にして、仮に弁護士になった場合は既にその専門分野として仕事を取ってこれる状態のポテンシャルを養いつつ、これからも「この方向性で」進んでいきたいと思います。


参加するにあたって(特に懇親会)非常に勇気のいる会でしたが、初めての気がしない、情報セキュリティ ITと法務に関して共通の認識、問題意識を持った人々の集まりで、とても楽しかったです。


参加してよかった! 楽しかった! と奥さんにその日のうちに10回くらい言った記憶があります。



※縁、といえば私がロー生の3年次にエクスターンシップでお世話になった弁護士事務所の所長先生たちもシンポジウムにいらっしゃったようです(あとでfacebookのリストで知りました)



思い返せば、ロー生の時にエクスターンシップで私に与えられた課題は「某Webサービスの利用規約を作ること」でした。


ひな形をネットで探すことから始まり、最終的に成果物を提出した際には「まぁ、これよりダメなもの出してくる人もいるからまあまあじゃない」とおそらく褒められてはいなかったと思いますが、そんなことを思い出しました。


以上、懇親会レポートでした(あれ?)


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絶対、普通郵便とかで来ると思ってましたけど、そこはやっぱり簡易書留なんですね。

記事によると、簡易書留はお金がかかる(一通310円加算)なので、同じ住民票世帯はまとめて送られてくるみたいですね。

まず、簡単に仕組みをお話すると、住民票の住所に番号の通知カードが送られてきます。それは簡易書留で送られてきます。なので、ハガキじゃないです。簡易書留は高いので、世帯ごとに送ります。だから、3人家族だったら3人分の通知カードがひとつの封筒に入っていて、番号の取説みたいなのが入っていて。で、いいですか、次が大事なんですよ、個人番号カードの申請書類が3人分、プレプリントされた状態で入っています。そういう書留が、10月の早いところで中旬、遅いところだと10月末、ひょっとしたら、郵便屋さんの都合によっては11月1日2日とかになるかも、みたいな、そんなイメージです。

― 郵便屋さんも心して早めに配ってくれそうですよね。

浅岡 いやあ、1年分の書留がいきなり送られてくるわけですから、大変だと思いますよ。たぶん、内勤の人も回ると思います。昼間って家にいない人が多いじゃないですか。そうすると再配とかいって、夜とか土日とかに指定されるじゃないですか。これは大変ですよ。郵便局の人は総出で回ることになるかもしれません。


これ配布する手間とかハンパないですよね。簡易書留は在宅している人に対して直接受け渡すものなので、仕事中で不在の人とかに対して、不在通知の量が半端なさそう。

そういう無駄を省くために、土日とかに狙って配布されるとかされそうですけど。

こういう、電子化、便利化するまえに、旧態のシステムを駆使して一斉に処理するっていうの私も経験がありますけど、これはしょうがないのかな。

一体どれくらいの郵便費用と人件費がかかるのだろうか。。。そういう試算というか最終的にかかった費用って国民にすべて公開されるんですっけ?

 

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実際にその動画を見る前に削除されてしまったので見れていないのですが、今回の件は身内に関係者的なサムシングがいることを差し引いても改めて考える必要があるなぁと。法学部では、「労働法とジェンダー」ロースクールでも「ジェンダーと法」という講義を受講し「性犯罪に会うということ」という本の著者ご本人のお話を聞いたり、当時は社会人経験がゼロだったので伝聞風座学風ではあるが職場におけるジェンダーの問題環境的ジェンダーあれこれ、そしてその先生は今もfacebook上でご活躍されている様子を拝見していて、また、社会人経験を積むことでそこで学んだことをどういう風に活かせばいいか考える。

「対話」 だと思う。今回の件で「過剰に反応する人なんなの」的な反応も少なからずあるのを見て、喧嘩別れするのは違うと思う。片手に数えるくらいの人間関係で(見てないけど)今回のようなエピソードが実際あるのはいいのかもしれないけど、企業が(どのように反応する人がいるかを想定できずに)今回のCMを作ってしまったプロセスに、「何かこの企業にはそういうジェンダーに対する配慮を欠いた何かがあるのではないか」と思わせる何かがあると思われてしまったのだろう。 不思議なのは、職場は圧倒的に女性が多い企業である。ひょっとしたら「いいんじゃないですか?」という女性が決定プロセスにいたのかもしれない。

何も女性が、他の女性の反応をエスパーのように理解できるわけではない。男同士でも相手のことが理解できないことは普通にあることからそれは容易に想像できそうなものだが、同じ女性がOKと言っているのなら大丈夫と考えてしまったのかも(断るがこれは全て想像だ)。

きっと数多くの法務ブロガーによって今回の件が「企業の広報に関するコンプライアンスリスクマネジメント」というようなテーマで取り上げられると思う。また、これで面白いCMに対する表現の自由が抑制されるというような意見もありそうだ。(今回のCMが面白いかどうかは別で、表現に対する抑制効果みたいなニュアンスです)

自分は男だからわからない部分はまだまだあって、例えば最近働く女性の妊娠に対して、長時間労働による母体への悪影響があることが分かったというニュースを見ても、まだまだものすごく基本的な部分で職場環境における女性に対する配慮というのは驚くほど遅れている気がする。人数の限られた職場では、本当に代わりの人材をアサインできない結果、妊娠中の女性が妊娠前と変わらず長時間労働をしなければならないという現実があることに今まさに当事者として関わっていて驚いている。マネージャーは男性でそれに対する配慮ができないのだ。なぜだ。


このCMと同じ論点として扱うのは適切ではないのかもしれないが、男性と女性の生物的性差、社会的性差、という意味で根底は繋がっていて、現実の社会は大学の法学部で学んでいる時より、ロースクールでモラトリアムを謳歌している時より全然複雑で「わかりやすい悪者がいるわけではない」ということが身にしみて理解できた。だからこそ社会に出てからもう一度、そのどうしようもない社会的な仕組みとしてのの現状を(解決するツールとして一人の人間が合法的に行使できるものとして考えられるものとして一番力がありそうな)法律実務家として社会で困っている人の助けになりたいと思う人がいても全然おかしくないなと思う(僕もその一人だ、また法曹として資格チャレンジするかは別だし、それ以外の方法がないとは全然思わない)。

労働法は、ある意味、理想だ 。わかりやすいブラック経営者ももちろん居るのかもしれない。裁判では分かりやすく白黒決着がつくのかもしれない。

しかし、今回の件に限らず、「ジェンダーと法」という分野に対しては敬意というか、一定以上の配慮を持って、まだまだ知らない分野があるという意味で学んでいきたいと思う。


ここに、「ジェンダーと法 」で感銘を受けたエピソードを紹介してこの文章を締めくくろう

ある女性の憲法学者がエレベーターの中で男性の研究者に
「”ジェンダーと法”という狭い分野で研究をするのはなかなか大変ではないですか?」 
と言われたが
「いえ、研究する範囲が広すぎてそんなこと全くありません、何しろ今ある法体系が男性を前提に作られているので、それと同じ範囲だけ研究する分野があって大変ですよ」









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半分うとうとしながら見たけど、あったかい感じがする映画だということは分かった。実写とアニメの融合という異色のディズニー作品で、イマイチどんな感じの作品だったか思い出せない「メリーポピンズ」は傘に乗ったおばさんが降ってくる映画という感じでぼくの記憶に残っている。20年間アタックされ続けても映画化にYesと言わなかった理由は「そのキャラクターを愛しているから」。その血のにじむ努力で知られるウォルトディズニーは日本の漫画の神様と言われる手塚治虫にとっても憧れの人で有名なんだけども、彼からのアタックを無下にし続けたにもかかわらず、深いところで理解しあえたのは同じキャラクターを愛するクリエーターだから。

著作権をかじった僕らはわけ知り顔にアメリカの著作権法は「ミッキーマウス法」っていわれているくらいそのキャラクターの著作権延長にディズニーは影響を与えているんだよなんて言っちゃっているけど、ああ、キャラクターがどういう風に生み出されてそれがどのようにして世の中に愛され続けているのかということについて僕らはもっと真摯にその思いを馳せなければいけないんじゃないかという点について真摯に反省をしたい気持ちになった。

大胆にも不遜にこの「ウォルトディズニーの約束」は、著作権法を学び、ビジネスの場面でそれを扱う人たちにとってみてほしいなって思う作品No.1として今年度推挙させていただきたく。

 

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はっしーさんからも、「法務にとっては大事だからちゃんと読めよ」(意訳)コメントいただいたので、再度挫折しそうな中、3年越しに読了しました。



「イシュー」とは、issue  問題、とか論点とか訳される言葉ですが、この本ではまず「イシュー」の定義、意味合いを実感することができないと、イシューを解決するという経験が仕事上ないと、なんのために解決するべきか、何がゴールかわかりにくく、従ってそれを解説している本書のゴールを見失いそうになり、(とても大事なことが書いて有るということは理解できながら)最後まで読み終えられない可能性がある本なんじゃないかと思いました。

※そして、「おわりに」の部分で、まさにその点について言及されていました


何がイシューかわからないということ自体が、この「イシューからはじめよ」というメッセージが意味を持ってくることの証左なのだとも思いました。

3年前、生意気にもこの本を読んで生産性を向上させようと考えたのですが、いろいろ頭でっかちに考えても仕事の経験が乏しい中、また、この本が対象としている様なレベル感の業務ではまだなかったからなのか、空回りに終わったような気がしました。

タイムフィーの場合、必ずしも短時間で仕上げることが対価として目に見えた報酬としてこなかったりすることもあり、、、

でもこれからはちょっと違うかな、、、


アクセンチャで働くこっしー なんかはまさに「イシュー」を解決することを仕事としてコンサルをしているんだろうなぁ、、、、とか



そして今目の前にある仕事に対しても、3年前にはできなかった解決する価値のあるイシューから始めることがとても重要な気がしています。


この先3年後、再びこの本を紐解いた時に確実に読んだ感想が変わるように経験を積んでいきたいですね。


そういう意味では、リトマス試験紙のような本なのかもしれません。


 

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例えば平成20年の新司法試験公法系第一問は青少年に悪影響を与える恐れのあるサイトに対するフィルタリングの話だったし。

(最近の教育現場でのあの画像の使用の件を彷彿とさせますね)


 平成22年のは、、、ネットカフェはでてくるけど、まぁ直接的にはインターネット関係ないか。


んで、私の最後の平成23年のは、、、まんまグーグルマップの件ですしね。 

(全然テンションあがらなくてうまく書けなかったよ、たしか)


そのあとも出ているのかな?


出てないっぽいな。


と、まぁいうほどそんなに頻出と言う程でもないかもしれないけど、インターネットと憲法ってめちゃくちゃいい問題作れそうですもんね。

んじゃ「インターネットの憲法学」読んでたらいい点取れたかというと、問題意識を理解することはできても、読まなければ解けないと言う程でもない、、、けど、読んでる人は普通にいるんだろうな受験生で。



70ページくらいまで読み進められましたが、そもそも憲法をどういう存在として考えるか? ということがこのインターネットという憲法が作られた当時存在しなかった存在を通して考えることで、改めて考えられるという意味では、「必読」の一冊なのだと思いました。
 

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 ありがとうございました。



今後、法クラ流行語大賞にノミネートされたら「あの言葉はわしが作った」と、うそぶきたいと思います。 


多分、「岡口砲」という言葉を最初に書いた記事 ⇒ 残念な夫
 
二回目の記事(前回の記事



岡口砲をこれまで、確か3回くらい頂いた気がしますが、
大体気の抜けた3分くらいで書いた記事だったりしますので

それに対して100名以上の弁護士の先生方から「いいね!」(岡口裁判官の引用投稿に対してですが)がついたり、アクセスを頂いていると。ここぞとばかりに自分をさらしていて。。。。気持ちいいですね!



これからも、法クラは グノシー砲 スマートニュース砲 ニュースピック砲ではなく、


法務専門家に広くリーチする 



太くて、おっきい「岡口砲」を狙って記事を書いていくのがこれからの法務ブロガーとして押さえておきたいポイントではないでしょうか。



 

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裁判所ネタと岡口裁判官を本文に入れると高確度で「岡口砲」を頂くことがわかりました。


引用された部分が煽り記事っぽくアレンジされていてちょっと胃が痛くなりましたがw




予備試験や法科大学院志願者が減少の一途を辿るという記事が話題になりました。


私の今後についても関係するのですが、三振制度で強制退場になった層を、もう一度呼び戻せばそれなりにまた増えるんじゃないすか。


全員が全員再チャレンジはしないと思うので、それでもやっぱり。。。あと少しだったんだ。。。という「未練タラタラ」「それなりに可能性がありそう」(可能性アリ層)を。






多くの三振者は一般企業で働いていたり、天才プログラマーになっていたり、公務員になっていたりすると思うので(自分の周りを見る限りは。消息がわからない人も多いけど)、それなりに実務経験を経た、「多様性のある人材」が潜在的に育っている気がします。しかも、司法試験にある程度どっぷり浸かってきた、それなりに法的素地のある人材が。






まぁ、そういう人材は黙っていても予備試験にチャレンジしてみたり、何かをしているとは思いますけどね。問題はそれが果たして本人にとってどういうキャリアになるかですが、それは各人の問題なのでなんとも言えませんが。





私の父親がそうだったのですが、自分が司法試験を目指していたことをおそらく自分の子供に何か託してしまう気がしています。有形無形の影響で。




しかも私の場合は、私と妻がどっちも目指していたので、なんというか、多分これからも僕の書斎には基本書や判例百選が並んでいて


「パパ〜、このご本何?」 


「その本を開けてはいけない!!」





「ようけん、、、じじつ、、、"やら・・・ないか・・・?"」




 


ということになりかねない。










かどうかはわかりませんが、私自身、この3年半くらい、社労士試験や中小企業診断士試験や、情報セキュリティスペシャリスト試験など、ある意味専門外の試験を毎年受けてきていて、




「そういえば、なんで予備試験受けてないんだろうか? 」







と思った次第です。







 

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最近父は御年63歳で行政書士試験を受けて合格されたため、開業に向けて動き出している。

友人でやり手のFPの人とかそれぞれの専門分野を生かして共同事務所みたいなものを作ったり、コンサルタントとして仕事をする際にも公的資格の「行政書士」を掲げるのはマイナスにはならないだろう、みたいな話をしていた。 その昔、宅建は既にとっていたらしいし、 銀行員時代に通信教育で中小企業診断士の一次試験には一発合格した父だ。

ちなみに、複数の企業の監査役も経験している(今も、やってる)


今度会社で監査等委員会設置会社にするということで、その影響を受けて任を解かれることに文句を言っていた。

ん?

何その「監査等委員会設置会社」?

父「いやだから、これまでの委員会設置会社は、"指名委員会等設置会社"になるだろ、6月の会社法改正で」


僕「またまた~、そんなわけは・・・・聞いたこともないよ・・・・」










その通りでしたごめんなさい・・・


ということで、最近リアルな感じで直近の法改正(特に、司法試験撤退後の2011年以降)について、抜けが散見されることに背筋がぞっとした父との会話でした。


アウトライン会社法にもちゃんと書いてあったお。。。。 べんきょうしよ。
 

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情報セキュリティスペシャリストのテキストの割といつも最後の方に申し訳なさげに法規制の項目があったりするんですが、改めてそこに挙げられている法律、今後確実に入るであろう法律についてまとめてみようと思いつきました。情セキュ試験も近いしね。

ちなみに、何年か前の情報セキュリティスペシャリスト試験では、営業秘密の3要件を記述式で回答させる問題が出たりしました。個人的にはボーナス問題で、得点には大きく寄与した記憶があります(大半の受験生はそんな要件暗記してないからね・・・)。




 手持ちの参考書から項目をみてみると・・・


・個人情報保護法(まず外せない。しかし議論が紛糾しているのは周知の通り)

コンピューター犯罪を取り締まる法規
・刑法
  電子計算機損壊等業務妨害(刑法234条の2)
  電子計算機使用詐欺(刑法246条の2)

・不正アクセス禁止法



・電子署名法

・通信傍受法

・特定電子メール法

知的財産周り

・特許法
・著作権法


不正競争防止法



電子文書に関する法令周り

電子文書の取り扱いに関する法令
 電子帳簿保存法
 IT書面一括法
 e-文書法

。。。。


と法令名を書き写してもたまにそういう法律あったんかい! という発見があったりするわけですが、
(なんだIT書面一括法って)

これに間違いなくエースとして参入するのが、「マイナンバー法」だと思うんですが、これ自体が日本をあげて対応する新しい社会保険管理のための仕組みだったりするので、果たして、それとはちょっと違う観点で存在しているISMSの仕組みとの関係性ってどうなるのか正直誰もわかんないんじゃないかって感じですね。


そもそも某事件の結果、Pマークがモニョモニョみたいな。


それはそれ、これはこれと。



一番衝撃的だったテキストの記述が「結論からいうと、情報セキュリティを維持するための方策として、法律はあまり馴染まないのです。」というところ。
これは、、、正直「ガクッ」っときてしまった印象深い記述なんですが。



一方で、現在絶賛読んでいる「ニッポンの個人情報」の中の記述では、 個人情報保護法がいろいろ例外事例を列挙しながら、最終的に抜け道というか、個人情報保護法制定時にはまだ分からなかったので、ある程度自由に使える余地をあえて残して作られた部分があるという話を読んで、法律をもってガチガチに縛ることはそもそも難しく、ある程度バッファを持たせるとそれはそれで「ザル法」とも揶揄される恐れがあるということで、、、、


法律というツール、諸々のアーキテクチャを駆使していい方向に持っていかねばならず、その際に上のあげたように「あまり馴染まない」とバッサリ言い切ってしまってはいけない、建設的に「悩み」ながら考えていかねばならないなぁ、、、みたいな方向性で考えています。


個人的に如何なものかと思うのが、エース「マイナンバー法」さんが、いろいろあれしちゃダメこれしちゃダメという交通規制をしている中で、その交通規制のツールとして結構きっつい「刑事罰」を持ってその仕組みを作ろうとしていること。

どうして、これまで通り人事総務業務をつつがなく行っている中で、「刑事罰」のサンクションというか恐怖の中で仕事をしなければならないのか、(実際どういう風に運用されていくかは分からないですけど)どうもそのやり口に納得がいかないなぁと本を読んでいる限りでは疑問を抱いたりしました。


と、結局よくわからないまとめになりましたが、つまるところ情報セキュリティの仕組みを作っているのも「人」 情報システムを設計しているのも「人」ということで、人の作りたもう「法」が全くの無力ということは無く、これまで通りの規制の仕方でいいのかは別問題として、いろいろな選択肢の中でベストなあり方を模索している努力が必要なのだと思いました(誰が?)。


 

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買いました。まだ買っただけです。(kindleで買いました)



マイナンバー制度や、武雄市元市長、CCC関連などふつふつと湧き上がる個人情報に関わる「今」を改めて分析したいという思いで購入しました。

そのサブタイトル「個人を特定する情報が個人情報である」と信じているすべての方へ

がすべてを物語っているような気がしますが、

定義の厳密性が要求される法律用語にもかかわらず、こんなにもその言葉の外縁が明確でない言葉もないのではないかと。

何が正しいのか?(今の法制度の枠組みで)

どうあるべきなのか(現実的な運用の可能性も含めて)


そのあたりの答えを探っていくのが今年のテーマになるような気がします。

 

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驚くほどニュースとかで取り上げられていますね。

イケダハヤト氏とかに「ねぇねぇ、今どんな気持ち?」とか聞いてみたいようなどうでもいいような。



いろんな人が似たような論説を書かれるだろうからこれだけは言いたいってことに的を絞りますね。


まず、非親告罪、、、、「親」は関係ありません!!!(キッパリ)




あと、コミケとかなぜかいわゆるオタク文化、クールジャパン的なところばかりに注目がいっているようですけども、IT業界、システム開発の現場では、、、、これどうなんですかねぇ、、、、



ある日突然。。。。「おたくのシステムはA社のプログラムの著作権を侵害しているので刑事事件になります!」とかなっちゃうんでしょうか。


誰が判断するんでしょうか。。。。


なんか、サイバー著作権監視警察みたいな人が出てきて、プログラムのソースとかを読みまくって、パクっているところを見つけまくるんでしょうか。


というか、学生の論文のマルコピとかもやばいんでしょうか。


親告罪 というグレーゾーンでうまく?運用的に回っていたところが、軒並み見直しが必要になるんでしょうか。どうなんでしょうか。


水曜どうでしょう。




ブロガー界隈もやばいんでしょうか。



と、正直よくわからないことだらけなんで、

買ったはいいもののろくに読んでいない中山著作権法第2版の親告罪のところとかフェアーユースの所とかをいい機会だからこの夜にこっそり読んでみようと思います。



正直、著作権法周りの学会とか関係団体の議論の進め方はよくわからないんだよね、大学生時代かみてるけど。。。 

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映画でも見た、福山雅治主演「そして父になる」




映画を見た直後の感想

映画を見たときに持った感想ですけども病院側、病院側の弁護士の対応に違和感がありますね。

「100%交換を選びます」ということを言っちゃうのもまずどうかと思うし、そもそも、取り違えの可能性を教えるかどうか、という判断自体もあまり軽々しくできないですよね。

極め付けが取り違えが病院側のミスではなく、看護師の故意だったということ。(この事実は1回目にも見たはずなんですけど、すっぽり忘れていました)


そんで、未成年者略取が成立するけど、時効だから、、、、とか。

あと、病院側の弁護士が事前の顔合わせの時は平身低頭謝っているのに「母親なんだからわかっただろうに」とか法廷では言っちゃうってのも、、、あれ、そういうもんかな。


もちろん取り違えがなければ一番良かったのかもしれないけども。


リリーフランキー的な父親にもなりたいと思うけど、こんな感じな極限状態になったらやっぱり福山雅治みたいな感じに追い込まれて色々言っちゃうんだろうなと思いました。


この話は不幸な話なのか


見たくない、暗い話ではなく

映画の中の人たちの心の動きを一つ一つ想像して追体験する そんな映画ですね。


 

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ビジネスロージャーナル3月号を購入して、読んでいます。



「ライセンス契約」は、その奥深い沼に片足を踏み込んだところでしたのでこれもいいきっかけだと思って納得の行くところまで整理していきたいと思っています。

「下手くその一人前への道のりは、己が下手さを知りて一歩」 的な。


また、感想としてほうぅ、、、と思ったのが、キリン株式会社の法務部長の記事で


個人的な印象としては、例えばこれまで「総務」分野とされていたような領域が、業務の合理化や共通化、外部化などに伴って次第に脱落あるいは弱体化し、それを他の部門がカバーせざるを得ないといった諸事情が発生しているように見受けられる。そのようにこぼれ落ちた機会や新たに生起してはいるが養親不在の仕事、大小さまざまな社内プロジェクト案件の事務局的な業務を、落ち穂拾いのように丁寧にすくい取り、それらを包摂して自家薬籠中のものとしていくことが、法務部門の人材育成には有益であり、結果として部門の総合的な発展にもつながっていくような予感がしている。(P.32)

従来、「総務部門」担当とされていた様々な業務が、ペイロールビジネスの発展などに伴って外部委託が進んでいった結果、「総務部門」自体が存在しなくなっていくかと思いきや、結局のところ社内で起こる様々な「どこが主管か不明な業務」を担当する部署というものはやはり必要となってくる。また、会議体の事務局的な業務を担当する者が必要となってくる。

そういうときに、部門横断的、全社的に顔の聞く部門というのが「法務部門」であった場合に、結果的に総務的な業務を法務部門が担うことになってくるが、それは必ずしも法律を使う業務ではないけども、法務部門の本来の機能を回り回って強化する結果になる。。。みたいな予想なのかなと思いました。


ざっくりいうと、ある程度切り分けて、外部委託できて縮小できたと思ったら、やっぱり切り分けられない業務っていうのは一定程度増えていって、それをまたどこかが担当するみたいな。

「総務的業務は無くならんよ! 永遠にな!」みたいな感じでしょうが、これはとても興味深いというか、そうなんだろうなという感じがしました。


丁度、昨年のアドベンドカレンダーの最終章に大きな感動をもって迎えられた

法務から半歩引いた視点の企業組織考

こちらで分析的に考察されたものとかなり共通する考え方なんだろうと感じました。


この辺りで私の考え方を整理すると、

⚫︎自動化、電子化の結果生ずる従来型業務の消滅 → それを付加価値を提供できない人材は淘汰される


という議論と、


⚫︎企業を組織として分析した際に、「落穂拾い」「誰もやる人がいないからやる」「名レシーバー」「澤村キャプテン!!!」「ノヤっさん!!!」的な機能を担う部門の存在はやはり存在し続けるだろう

という議論は実は両立するというのが、ここ数年の考察の結果です。


また、そういう背景があるからこそ「法務部門がない企業も多いから、総務部門の一機能としての法務」「総務部門の募集にも応募してみるといい」というロースクール卒業生に対する就職アドバイスが存在するのだと思いました。


この辺りは、全てつながっている話だと思いました。



 

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乱読は続くよどこまでも〜


契約法務を2月、3月で一人前のレベルに「仕上げる」という短期目標を掲げました。


「必須の要素」なのかは分かりませんが、間違いなく「一歩レベルを上げる」ことには繋がるだろうと思い、この本を手にしました(前から気になっていたから、というのもあるんですが)



昨日文字通りパラパラとめくってみて、感想

「まだわからんことが多い、以上! 解散!」


ということではいかんと思い、多分このわからなさの理由は僕が「税」の仕組みについて基本的なところが良く分かっていないことに起因するんだろうなと判断しました。

そこで、こんな日が来るのではないかとあらかじめ予想をしていてすでに手元にある基本的なことを分かりやすく書いてあるこの本「プレップ租税法」を補助輪にして読み解けるところから少しずつ理解していく作戦にしています。



まったく、ミイラ男も笑っているよ。



契約法務に付随して一番最初に問題意識を持つのが「印紙税法」なんだと思うんですけど、これも一筋縄にはいかない法律です。

若い頃はこの印紙税法に対する納得のいかなさを記事にしたためていました。


他にも、不意打ちの投球のように「税」に関する問題が契約法務に関連して発生することもなくはないので、そんな時に「ああ、あそこにああいう記述があったな」という記憶のストックとして準備をしていくのがよろしいのではないでしょうか。




 

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文字通り法務関連書籍を乱読しています。


飽きっぽいので、10冊くらいを並行して読んでいるんですけど、この本は一気に読みきるより一つづつ日めくりカレンダーのように読むのがいいのかも、と思ってちょこちょこ読んでいます。



買おうと思ったきっかけは、ビジネスロージャーナルで複数の方がブックレビュー時にいい評価をされていた印象があったからなんですが、その前に実は本屋で何度もその印象的な表紙を目にしていたのに「絶対買うもんか、これは露骨に私に買わそうとしている"釣りタイトル"だ」とかってに思い込んで積極的にスルーしてしまっていました。

ブックレビューで紹介していただいてよかった。いや本当に。


内容としては、もちろん「法務」にピンポイントに役に立つ作りになっているのだと思うんですけど、法務を素材にビジネスの作法、進め方をレクチャーしてくれている形になっていて、法務に限定されない普遍的な内容になっていると感じました。

きっとこういうノウハウはごくごく限定された社内や属人的に承継されてきたものなんでしょうけども、今の人たちにはお金を出せば本屋で買える時代になっているんですね。羨ましいですね。

逆に、法科大学院生が企業で法務部として活躍するということを具体的にイメージするにも最適な内容となっています。

私個人としては法科大学院生の就職活動というのは、「今は昔」みたいなイメージになってきてしまっていますが。
まだまだ情報もサポート体制も足りていない状況ですよねきっと。

モアセレクションズの創業者が新しく起業して同様のサービスを始められたことを見て、そんなことを再認識しました。

私のこのブログもひょっとして、現役のロースクール生にも多少読者がいるんじゃないかと最近気がついて、もっとちゃんと役に立つような形で自分の経験をアウトプットしなきゃな、と初心に帰ったりしました。


ということで、日曜日は雨みたいなんで今からロードバイク乗ってきます。


「凡人」手嶋純太!!!!!ァ!!! 

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これを読んでないとお話にならないという景表法の本を慌てて読んでいます。




以前ろじゃあ先生が「消費者法を勉強しましょう! 」と仰っていたので「消費者法」と名のつく本を探したのですが、いまいちこれが定番という本がわからず、「インターネット消費者相談」という本を買って読んでいたんですが、、、


ちょっと誤解していたんですが「消費者法」というのはいわゆる消費者法に限らず、景表法や独禁法なども含んだものを広くさして言われていたんじゃないかと気付きました。

少なくとも、この本を読んで感じた「景表法」の歴史は「とても消費者に近い」存在でした。


いろんな問題のある表示の規制の歴史が、景表法の歴史なんだと


「果汁100%」と表記していい基準とか、、、

未だにスーパーでよく見る「乳製品」「牛乳」とかの線引きがどういう意味だったっけと気になっていて、ダイエーとかスーパーでもよく見ているとそういう法律の勉強のきっかけになるなぁと思いました。



いろいろ歴史があって規制がはかどっているとは思うんですが、「おとり広告」これは根本的な解決は難しいのかなぁ、、、


3年前くらいに不動産を探していて見つかったとてもいい条件の賃貸物件


それを紹介してもらうために某上野にある賃貸不動産屋にアポなしで行ってみたところ。。。。


それはまーわかりやすいおとり物件でした。


内覧したいと言えば、まだ人が住んでいる

内覧しないで今日契約するならいいけども、
次のタイミングでは他の人に決まってしまうかも
「ところで別のこの物件はどうですか?」


同じように、条件のいい物件を探しに来た単身赴任風の男性


「その物件は周りが外国人ばかりで正直うるさい」
「飛行機の騒音がすごい」


「ところで、同じような条件のこの物件はどうですか?(少し高いけど)」


笑っちゃうくらいのおとり不動産業者でした。


東京のど真ん中にまだまだこんな感じの業者が存在するんだと感心したものです。


最終的に契約をやめて、冷やかしてその場を去りましたが、、、、


こういうひどい広告、宣伝がまかり通っているのを目の当たりにすると、景表法の社会における役割というのはとても大事なんだな(むしろもっと頑張れ!)と思ったりしました。



 

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私の通っていたロースクールにも「企業法務」と名のついた授業はあったと記憶していますが、実質会社法に関する授業だったような印象でした。


東大ローなどではそれこそ、司法試験の科目ではない金商法を正面から扱った授業があったとかいう話も聞きます。


「最終的に合格するか」  という「点」を焦点に議論すると、どのような授業設計が望ましいのかは人それぞれの価値観によるところになると思います。


そんな中、どうしても企業法務をやりたいという志望を持っている人は「大手志向」「NOT 街弁」というイメージを持ってしまっていたんですが、「企業法務」は「会社法」とは同義にあらず。

この辺りが、一番法律を専門的に学んできた人材をどのように活かすのかという答えになるのではないかと思っています。


それはともかくとして、「金商法」は「会社法」の上位、上級法律という「よくわからない憧れの塊を」抱いていた私ですが、その憧れを憧れで終わらせない、そんな絶好のきっかけになるのではないかという本を今読んでいます。


我々「ポスト・マンサバ世代」は、基本的に新しいご本を紹介されたら迷わず即ポチるということが習わしとなっているというのもあながち誇張しすぎた表現ではないと思うのですが、今回も、朝ブログを拝見して気がついたら注文が終わっていたという「何が起こっていたかわからないが俺もよくわからないぜ」といういい加減なポルナレフ状態でした。


ということで、今読んでる本の紹介でした。
 

Be a Professional

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今年のトライセブンの一つ「専門性を高める」


これに向けて様々な構想を立てています。



幅広く、ひたすら自分の興味のあることを食い散らかしていくことが好きな私には、「何かを捨てて一つのモノに賭ける」ということが微妙に苦手意識があるのですが、


今日、そういうことじゃないんだ、専門性を持つということはそういう窮屈なことじゃないんだ、とストンと心に落ちるような感じを覚えました(特に何かイベントがあったわけじゃないけど、何となくね。)



心の持ち方一つなんだ、これが俺の専門だ! という看板を打ち立てていく気概なんだ、プライドなんだと背筋を伸ばして行こうという感じに落ち着きました。


それは、法務であり、エンタテインメントであり、漫画であり音楽であり、ロードバイクであり


自分を形作る「何かが」あたかも彫刻のように自分の姿を明らかにしてゆく過程、その一刻み、一刻みを自信と自負を持って取り組んでいこうと、そう思った次第です。


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年末あたりから取り憑かれたように集めだした本たち。
立派なタワーへと成長してしまわないうちにザクザク切り崩して行こうと思っています。

そして、professional として旗を立てるならば、こいつは欠かせまい!と、前々から欲しくて勢いで購入した

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実は、現役司法試験受験生時代でもこの判例六法professionalは持ってなかったんですよ。


これから毎朝条文と判例の素読に励もうかな!?



コツコツと、ロードバイクで室内トレーニングを始めましたし、

私の書斎は、脳と身体の強化トレーニングジムとして

進化させていきたいと考えています。


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本エントリーは、法務系Advent Calendar 2014の参加エントリーです。
3日目が空いていて。。。空いているところには入りたくなるのがサガなので。。。

少し異色な感じのエントリーになりましたが、ハイレベルなお話が続きましたので・・・
3日目少し箸休めとしてご笑覧ください(と言いつつ結構気合が入っている笑)

IT化をはじめとして、様々な技術革新がこれまでの仕事のあり方を変える
そんなことって、法務に限らず色々なところにありますよね。

ただ、法務はかなり属人的な要素が強いのでそれがまだ先のような
そんな感じもします。

また、以下の文章は強い危機感を感じさせるメッセージとなっています。
「弁護士業の一番のライバルはなんでしょうか。答えは「インターネット」です。現在、大概の知識はインターネットで検索することにより自分で探すことができます。法律の知識も例外ではありません。多くの弁護士が自分の専門分野にまつわるブログを作成し、法律的なQ&Aを作成しています。これらの情報は誰もが、タダで手に入れることができるわけですから、インターネット掲載情報と同じレベルの情報しか提供できなければ、当然のことならが、弁護士報酬を請求するわけにはいかないのです。」(「技術法務のススメ」P.1より)




ここ数年は少しずつ法務ITの兆候を見ることができたような感じがあり、
 「契助」の存在はそれをいち早く具体的なサービスとしてリリースされたものとして
軽く衝撃が走りました。

サクッと
ウェブサービスの利用規約ジェネレーター 
を作られてしまったり。。。

また、本ブログでも度々取り上げているfreeeの異色エンジニア
平栗くんのインタビューの発言

いつかやってみたいなと思っているのは、せっかく何年か法律を勉強していたので、法律とITを組み合わせた、全く新しい法律系のソフトを作ることです。たまたま新しいクラウド会計ソフトを作る会社に入って、そのあと新しいクラウドの法律ソフトを作れたら、なんだか面白そうですよね(笑) 

 ごく最近だと、その上場が大きな話題を呼んだ「弁護士ドットコム」代表のコメント

これから、ということでは、弁護士ドットコムは、テック企業としての側面を打ち出していきたいと思っています。「リーガル・テック」というのはわれわれの造語ですが、この言葉を広めていきたい。

これはリーガルとITテクノロジーの掛け算で、世の中を便利にするということです。たとえば契約書のペーパーレス化。これだけデジタル化しているのに、いまだに製本テープで止めて押印、割印を押し、印紙を貼らなければならない。こういったものが企業活動をスムーズではないものにしている。

あとはAI(人工知能)の活用です。カジュアルで典型的な法律相談であれば、人間ではなくAIの「弁護士ドットコム先生」が答えるようにしてもいい。世界的にユニークな企業として、世の中をより便利に変えていきたいと思いますね。


リーガル・テックがデジタルフォレンジック関連の用語であるとかいうツッコミもあるみたいですが、
契約書のペーパレス化、押印、印紙の件、製本テープの件は完全に同意
急いでいるほど、製本テープで失敗するんだよなぁ、、、

 ※印紙の件は昨年のLegalACでも記事にしました。

と、一番最後の段落についてはおそらく誰しもが似たようなアイデアを考えたことがあるのではないかと思うのですが、現状のサービサーの地図を見ると悔しいかな「弁護士ドットコム」がその実現に向けて一番具体的な可能性がありそうな雰囲気がありますよね。

と、ここまでは最近のサービスの紹介・まとめ、市場のざっと見た感想でしたが、
せっかくの機会なので(&昨日エントリーを決めてテーマとしての蓄積があまりない)

私がこれまで考えてきた、ITを用いたリーガルサービスのアイデアを怒涛のごとく紹介して
文字数を稼ぐことにしましょう(別に、この企画文字数の定めはないでしょうけど、、、)


エントリーNO.1 

ちょうど1年前くらいに、比較的しっかりプレゼン資料を作ったのがこちら、
最後のスライドでより具体的な話が書いてあります! やりましょう!(笑)


エントリーNO.2

長くなりすぎて投稿文字数を超えたので続きはこちらへ


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ちゃんと勉強し直したくて、民事訴訟法の重点講義を買いました。




頭から読んで、民事訴訟の目的論の争いの議論を読んで、ほっこりしました。 

龍田会社法が面白いと聞いてこれまた買いました。

会社法大要
龍田 節
有斐閣
2007-05-14



冒頭の端書きが面白かったのですが、まだ合名会社とか合同会社の所で
本当に面白いところまではたどり着いていません。

少し前に江頭会社法の第三版を買いましたが、案の定ベタ読みすることはできませんでしたねw

株式会社法 第3版
江頭 憲治郎
有斐閣
2009-12-21



民事訴訟法はそんなに得意ではなかったですね。
何というか、本質的な部分をこう、つかみかねているというか。
「〜の第3テーゼ」とか定義を覚えればいいという風に言われたりしましたけど
あんまりしっくりこなかったような。

今更ながら、民事訴訟は大学時代も講義は履修しなかったので、
予備校の動画ストリーミングと
ローの授業だけだったなと。触れる角度が少なかったような印象。

会社法も、結局得意意識は持てないまま、
それでも今、仕事で少しイメージを持てるようになったりしたので
それは将来性がある気もしていたりする。


ちょっとした細かい知識とか、そういうのは抜けているかもしれないけど
大枠の知識のフレームワークは忘れていない感じがする。

大学三年生くらいの頃よりは今の方がまだ断然いける感覚。

それでも、1年足らずでローの既習には受かったんだからな、、、

ローでも、卒業してからの自習時期の方が実力が養成された感じもするので
もはや、自学自習でいける部分はあるんだろうなぁ。。。

ということで、好き勝手に知識のストレッチ、リハビリを試みています。 


それにしても、中大卒の妻の

大学時代に使用していたという会社法の判例百選の書き込みのレベルが
ロー卒生のそれ並みで、、、、
中大ってすごいんだなぁと思った。
炎の塔の住民だったらしいけど、、、
普通に弁護士に受験指導してもらえていたらしいからなぁ。 
レベル別にクラスもあったらしいし。

慶応にもそれに似た教育機関あったのかもしれないけど
自分がそれにアクセスしなかっただけかなぁ。。。 

どうやら、妻は私が予備試験を受けることについては
別に反対もしていないらしい。
受けるかどうかわからないけどw

こちらからは以上です。 

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「ビジネスロージャーナル」って法務専門誌が注文してなくてもビジネス雑誌コーナーに置いてある本屋を見ると
「おっ!」という風に感心してしまいます。

(多分この街に法務パーソンが住んでいるんだな、、、と感じたりして)


「ビジネス法務」は結構置いてあっても、BLJは置いてないケースをまま見る気がして。






ジャンプを買ったら最初に「ハンターハンター」を読んでしまうみたいな感じで我慢してみたものの、早々にクックパッドのお方の記事を読んでしまいました。

一番実感として心に響いた箇所は「ヒアリングとチェックリストの関係」という箇所の

契約条件の多くは案件の全体像から自然と導かれるものであって、例えば知的財産権の帰属でいえば、発生した知的財産権が誰によってどのように利用されるのかで決まるものであり、「知的財産権の帰属は当社と相手方のどちらにしますか?」と確認する必要があるケースはほとんどないからだと思っています。 (P.57)
という一文でした。

これは私が実際に経験したものとかなり重なる実感を言語化して頂いたものだという風に感じました。

「知的財産権をどちら帰属にしますか?」

という質問の前提条件には

・「知的財産権をどちら帰属にするか選べる状況にある」
・「それをヒアリングの相手方が決めることができる立場にある」

という事が無ければいけないと思いますが、


「そもそもお客さんから作ってくれと設計図渡されているのに、それを作って知的財産権はこちら帰属でなんて言えるわけねーだろビジネスの常識的に」

という様な現実があるので、そのようなケースを指して「案件の全体像から自然に導かれる」という風に表現されているのだと理解しました。

言い方を変えると、「寝ぼけたこと聞いてんじゃねーよタコ」という風なことをヒアリングリストを無批判に使用するといわれかねない、、、という事だと思います。

そういう意味でも、契約外の全体像をヒアリング、自社の業務や業界での立ち位置を正確に把握しておくというのは、契約法務、というよりビジネスマン全体にもとめられる能力なのではないかと思いました。

 

カテゴリ:
kataxさんから「やってみなはれ」とのお言葉をいただき(頂いてない)
エントリーしようかと迷っていたところ、
「やって後悔するのか、やらないで後悔するのか
 同じ後悔なら、やって後悔する方を僕は選ぶ」

という言葉が頭をよぎり(よぎってない)ライトニングな勢いで
エントリーさせていただきました。

日々、法務としての業務はごくごくわずか中で
テーマを搾り出すことに苦労をしたものの
最初に思い立ったこのテーマで結局やらせていただきました。

 

皆様の専門的、先進的な発表を見せていただき
いろいろ思うことはありましたが、
最後の先生から頂いた言葉が、今回のイベント全てが私の中で結合し、
心の中で泣きました。

突き詰めると、企業にとって「法務」とは何かということに
つながるのだと思いますが、それは今回ご参加の方々の発表から
分野や専門性、役職や立場、業界の数だけ答えがありながらも
それに対して全面的に無条件に「肯定」されることというのは中々ないのかもしれませんが


そして、今日またそれぞれの持ち場に帰り、次のLTに備えて自らの職責と
専門性を高めるのではないか思いました。

そして今回思ったのは、そろそろ我々の世代がkataxさん、はっしーさんの
お立場を引き継ぐことが必要なのではないかということですが。

最近改めて、「企業法務について」をエントリーを一から遡って再読させていただいているのですが
こう、道なき道を行くというか、10年前にどういうことを考えられて
どういうことをされていたかということを追体験することができるのですが。


とにかく、素晴らしいイベントに参加できて幸運でした。
皆様本当にありがとうございます。

「法務ブログ」を当初目指しながら
「趣味全般ブログ」となり
昨日も「ブログ読んでます」と言っていただき非常に恐縮した次第ですが。。。

まだまだ守ることのないこの身
いろいろやっていきたいと思います。

これからもよろしくお願いいたします。
 

個人的には、まだまだ独自色を出して
練り出せるテーマとか、話もいろいろありそうだなぁと思い。

せっかくkeynoteを買ったので
月一プレゼンスライド作りに挑戦してみるのも
面白いのではないかなぁと思いました。 

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