【本】身近な事例をもとにしたケーススタディ本「戦略がすべて」読後レビュー/瀧本哲史
最初の「僕は君たちに武器を配りたい」からおそらく瀧本さんの本は全て読んでます。この方の著書に対しては、読むたびに毎回不満をぶつけたり、批判的に読むのですが
この本のあとがきにもあるようにそれは著者にも望まれた読み方のようです。
さて、今回の「戦略がすべて」
カバーの帯には「バカは市場で勝ち残れない」とかなり挑発的な文言が書かれています。
もとが雑誌のコラムを一つにまとめたものなので、その時々の話題を題材にMBAの経営戦略にある思考方法を説明するというのがこの本の基本的な構成です。
よく言えば親しみやすく身近な題材で考えやすい、悪く言えば雑食気味の読後感。
様々な雑誌の連載を一つの新書にまとめる方法として、「ケーススタディの本」という体裁をとるのはなかなか優れた方法(言い訳?)だなぁ、と思いました。
個々の題材に対するレビューは話題が広がりすぎるのでここでは割愛しますが、
冒頭に紹介した「僕は君たちに武器を配りたい」を読んだのが確か2011年の夏頃で、
その当時は「とはいえここに書いていることは先進的すぎるし、そう簡単に日本社会は変わらないよなぁ。。。」くらいのテンションで読んでいましたが、継続的に読んでいるとその印象がどんどん身近になって、いよいよいろんな物事がここに書かれているように変わっていくんだろうなぁという実感を持つようになってきたということがあります。
これからも、新たしい本が出るたびにぶつくさ文句を言いながらも読んでしまうのでしょうかね。